日記のコーナ(2015年6月 いつも ニコニコ生きて行きたいですネ〜)

-6月3日(水)-

時は流れても:

大阪の病院に入院している母親を見舞いに大阪に帰省。
ついでに実家の整理も少し行ってきた。

やけに古い写真アルバムが一冊あり、53年前の3歳の頃の私の写真があった。
56歳の私が見ても おすまししているのかの幼児の写真ですが、3歳の子供にありがちなどっちつかずの表情ではないし、写真的にも良い感じだと思う。
私はこの当時、唇が口紅をつけたように真っ赤であり(特に右の写真)、周囲から女の子と間違えられる事に気を良くしてか、母親は、ピンで髪を上げていたようです。
しかしこの当時から おでこが広い(>_<)

今から53年も前の写真、恐らくお金持ちの大工の棟梁の祖父の家で撮られたようなので、そこの親戚の人が撮ったものと思われる。
恐らくは、その当時は若い先進的なおじさんが撮ったのが妥当な見立て。

マニュアルフォーカスで マニュアル露出。
偶然でなければ、キャッチライトも入り、光の状態もよく考えられた物で、53年も前の写真としてはよく出来た写真だと思う。

アルバムの写真をE-M1で撮影しipadに入れて病院にいる母親に見せてみた。
母親はきっと喜ぶのではないかと思った。
母親は要介護4で認知証もあるが、それほど受け答えに支障はない。
かなり過去の記憶が曖昧で、倫理判断も危うい所はあるが  3桁の筆算はできる程度。
例えば 1+1 2+2 4+4 8+8 ...
と順次数字の結果を倍々にして幾らまで計算ができるか試したら、なんとか512まではできた。

母親は、大喜びだった。
ipadを抱きしめるほどだった。
どうも認知証の母親には、外界の写真というのは、とても感情を刺激しやすいものだと思った。

56歳の息子が自分の3歳の頃の写真を認知証のある母親に病院に持って行く。
そういう事を考える人はいるのだろうか。

しかしこの坊や、その後、波瀾万丈の世の中を生きて行く事になろうとわ...
56歳の私が、3歳の坊やへ
その時々で自分が信じた事を、楽しみに対しても、苦しみに対しても、成功しなくても正しいと思った事をやり通しなさい。

最近のグチ:

首相が国会でヤジを飛ばしたから... なんなんでしょうか。
それじゃ 首相でない官僚が国会の場でヤジを飛ばしても良いのでしょうか。
バカな論議をするな。
本来であれば、国会でヤジを飛ばすなど、誰であっても言語道断。

-6月5日(金)-

刺繍/写真:

先日の写真刺繍の実際の精度を知ってもらう為に部分的に拡大した物を掲載しておきます。
印刷とは全く違う糸で画像を構成しているので写真とは比較する事はできません。
他のフォトステッチをやられている方々が、オリジナルの写真を刺繍ソフトに適合するように若干変更している事に対して、私の場合は、やはりオリジナル画像データをそのまま刺繍にできるように変換する事をベースにしています。

目の拡大ですが、よく表現できていると思います。
よく見ると目玉黒部分の中の茶色も表現されています。
私の刺繍ミシンでは小さいサイズでしか表現できないので、本当であれば、この倍程度の大きさで縫いたいものです。
まぁ なんと言っても階調がとてもよく表現できていると思います。

髪の部分です。
髪などは糸での表現は、表現しやすいものかも知れません。
今回縫ってわかった事は、黒一色での表現箇所は、白ヌキも発生し階調性が出ずらくなります。
そういう箇所は、オリジナルデータを少しいじって色見を入れた方が、表現が良いようです。

しかし糸だけで、肌色の階調を表現する事自体、それは驚くべき物があると思います。
刺繍プロというソフトで刺繍データを作成するのですが、通常の使用では、直ぐに階調がなくなって、暗部への移行部分で問題が発生しがちになってしまう物をよく見かけます。

画像データそのものに対して、暗部への階調が発生しないように画像処理をすれば良いのですが、それでは元の画像の本来の表現が薄れてしまいます。

刺繍プロという画像データを刺繍データに変換する機能では、基本的に1画像に対して最大50色までしか表現ができません。
もちろん、画像データを部分に的に、髪の部分と肌の部分に分割して、違うデータとして処理して刺繍上で重ねて表現するなどを考えれば、もう少しこの規制は緩和できます。
しかし、肌色の部分のようにデータを分割できないような所には、刺繍ソフトの自動変換にまかせるしかありません。

写真刺繍=刺繍プロというソフト 1択なので、このソフトを使い切るしか手はないのです。
このソフトの1番の要は、最大50色をどのように選択させるかと言う事です。

例えば、画像データをPhotoShopのインデックス減色機能を利用した場合、50色での減色では、人肌の箇所はトーンジャンプが発生してしまい使いものにはなりずらいのです。もちろん減色アルゴリズムにもよるのですが。

最大50色の色をどのように選択させるかをクリアーすれば、写真刺繍の重要な箇所の70%程度は解決できたと考えています。
この事がクリアーできれば、どんな人でも簡単に写真刺繍を楽しめる事になります。

-6月9日(火)-

将来の事について:

私は一人暮らしです。
あまり将来の事を考えていない と言えば他の人よりそうかも知れません。

でも 自分の人生の優先事項はあります。
最近その優先事項を変更しました。

1.(現在生存している)母親より先に自分が死なない事。
2.母親の生きた歳以上には自分も生きる事。
3.私の現在の仕事

1番目はとりあえず、できそうです。
でも 2番目はかなり難しそうです。
なんたって 母親は今年83歳です。
現在の私は56歳ですので、後27年も生きなければなりません。

-6月12日(金)-

消音カバー/NIKON:

売られているカメラの消音カバーでまともな物は存在しない。
全世界をインターネットで検索をかけましたが、まともな物はないという結論を出して、自分で作成すべき物としてミシンを購入しました。
ただ ミシンはミシンで、結構おもろしい物になりつつありますが...

消音カバーは袋に入っています。
ちょっとデカイです。

中身はボディのカバーとレンズカバーの二つにわかれています。
レンズのカバーの方は、200mmクラスの望遠レンズ想定だそうですが、より長い物でも使えます。

今まで私が使っていたものとの比較です。
右側がそれですが、約477gです。
今回の物は、820gです。
この手の物としてはかなりゴツクて重いです。

きちんとカメラ用としてのマチもとってあります。
NIKON D4S 等を想定して作成されているようです。

メインの消音カバー部はレンズを前面から入れる仕様になっています。
これはアイデアものでしょ。

ファスナーを開けて、レンズ部分はホックで留める形です。

後方側は、背面液晶部に関してカバーがあります。

下側は、両方向のファスナーです。
これは私が要望していた物です。
通常は三脚は、レンズ側ですので、カメラ下側は開ける必要がありません。
また、私のようにパソコン連動のテザード撮影でする者にとっては、カメラ横側の端子からUSBケーブルを取り出す必要性があります。

実際にD4S+70-200mmF2.8をセットした形です。

音の軽減率は、私が発表会程度では問題ないレベルとしている従来物との比較でも、シャッターが更に音域として低くなっていました。これは使える判断しました。
もちろん 音がなくなるということはないのですが、カシャンがコトンという音域に変化して行きます。

問題点としては、縦位置撮影の時です。
カメラ側の縦位置シャッターの箇所は、ファスナーを開けて利用できる事はできますが、その分音の軽減率は落ちます。
また、縦位置と横位置をスムーズに変更できるかも検証する必要があります。

私の場合は、とりあえずテザード撮影用にケーブル穴を開けておく。
縦位置撮影時に何か巾着袋のような物をホックをつけて利用できるように考えたいものです。
更に静音シートをこのカバーの外側にペタッペタッ張っておこうと考えています。

もちろんカメラ本体は全てカバーの中に入ってしまいますので、カメラ操作は手探りで全てできなければなりません。
シャッタースピード/絞り/ISO感度は 右手一本でできますが、問題は、AF関係の切り替えがどうしても、手が2本いるという事です。
私はテザード撮影なので、パソコン側で切り替えているので、大きな問題はないのですが...
パソコンを利用しないアシスタントの方が問題になってきます。

なお無音カメラもぼつぼつ出てきましたが、バレエのように動きのある被写体に対しては、ローリングシャッター問題があるので、恐らく当面は、無音カメラと言えど、メインのカメラにはなり得ないと考えています。(CMOS方式が故の問題です)
動きの少ない被写体であれば、無音カメラの価値は、非常に高いと思っています。
NIKONの広報でも、無音シャッターの必要性は認識していると広報していますので、その内何かのカメラが出てくると思われます。

-6月14日(日)-

OLYMPUS E-M1/NIKON D4S:


D4S ISO6400で撮影

E-M1はとてもよく出来たカメラです。
操作性などは何も言う事はないし、私が写真で趣味で自然の風景以外を撮るならこれで充分だと思っています。
風景は空間周波数が高いので、絶対的に高画素カメラが必要だと思いますが。

D4Sは仕事で使っているメインカメラですが、その画素数がE-M1と同じなので、ちょっと撮り比べをしてみました。


E-M1 ISO6400 F4 60mmマクロ(35mm換算120mm)

上記写真の内中央部分をISO感度を変えながらD4SとE-M1で比較しています。

ちょっとレンズの実焦点距離が違っていますが、私の感触から行けば、E-M1のISO1600では私の仕事に使えない限界レベルだと思えます。
通常舞台撮影では、色々な観点から、ISO1600を標準感度として使っています。
ISO800は使う意味がほとんどありません。
D4SのISO800とISO1600は、印刷まで考えた場合、品質上ほぼ同じだと考えています。

ISO3200では E-M1は顕著に崩れてきます。
もちろんどちらもJPEGで撮影してあるので、画像データ・ネイティブな所はこれでは評価はできませんが。

ISO6400になると、NIKONの場合自動ノイズリダクションが入ってしまうので、ISO3200よりノイズは緩和されているようです。
舞台撮影の場合には、ISO6400は 暗い画像の場合に品質を確保して撮れる限界だと思っています。
最終品質を少し落としてやれば、ISO12800でも本当にたまに撮る事があります。
非常に暗い中で早い動きがある場合には、品質より動きをきちんと撮る事を考えるので。

仕事の舞台撮影用としては、やはり適度な画素数のフルサイズセンサーが1番有利です。
例えば E-M1でもISO800で、明るい舞台で個人だけを撮るなら使えると思いますが、それ以外は仕事としては使えないと判断します。

まぁ舞台撮影はやはり一般的には特殊領域だと思います。
高感度が良いカメラと言えど、どういう舞台も高品質に撮影できるカメラとなると、ほとんど限られてきます。
こういう特殊領域を除いてやれば、E-M1は私としては、非常によく出来たカメラだと思います。

フォーサーズ APS-C フルサイズ
とやはり3者3様です。

フルサイズのカメラがベスト選択子ではないと思っています。

-6月14日(月)-

OLYMPUS E-M1/NIKON D4S No2:

E-M1とD4Sの高感度に関して別比較をしました。

グレーチャートの暗部側を露出-3段にして撮影した物です。
見えないよ〜(^_^;)
以下にISO1600で上記内容をJPEGとRAWで撮影し比較してみます。
JPEGに関しては、PhotoShopで明るさを上げてみます。
RAWに関しては、明るさを上げた後、ノイズ処理なしと標準のノイズ処理をした物を掲げます。

まずはD4Sさん どうぞ

NIKONのJPEGで撮影した物をかなり明るくしました。(JPEGのノイズ処理は標準 です)
3段低い物はなかなか撮らないですが

CaptureOneで明るく補正したものです。

ノイズ処理をしました。
CaputreOneのノイズ処理がうますぎるのか...
ノイズ処理は規定値です。

なお私が舞台撮影をする時には、ISO1600を標準として、CaptureOneではノイズ処理 0 として現像しています。

次にE-M1さん出番ですよ。

E-M1 ISO1600 JPEG -3段 をPhotoShopで明るくしました。
これは、暗部ではノイズ処理が効き過ぎてしまっていますよね。
その割には、明るい所は、まんだら模様が残っているし。

どうも暗部階調がなくなっているような感じですね。
ノイズもかなり多いようです。

CaptureOneでのノイズ処理実施後です。

ちょっと補正しきれていませんが、明部に対してもまんだらになっていて、暗部に関してはもともと階調が乏しかったので、その部分はどうにもなっていません。

フルサイズ対フォーサーズ センサーサイズの違いによる、画質の違いがあって当然。

-3段の露出で撮影するという事はまずない事ですが、舞台では急激な露出変化にカメラ側の露出変更が間に合わない場合もあります。そうした場合、とりあえず、シャッターは押しておく。
なんて事も、後はRAW現像でなんとかして結果を作り出す という事も、プロならではの仕事スタイルだと思います。

特にスポーツ系や一生に一度しかない被写体を撮影する時には、そういうリスクにも少しでも対応してくれる道具があれば、使いたいというのが、プロだと思っています。

と言いながら、仕事と趣味では、リスクに対する考え方は全く別ですよね。
たまに プロカメラマンの中には、フルサイズ以上しか使えないという方もいるようですが、恐らく「仕事では」という前提だろうと思います。小さいセンサーサイズカメラも範囲を限定して使えば、仕事にも使えるし、遊びでももっと使えると思っています。

E-M1などは、極端な話、フルサイズを捨ててるからこそ、あのコンパクトボディにカメラとしての機能性・趣味性が詰め込まれたものだと思っています。

E-M1は 最終印刷をA4までに限定するなら高感度は、ISO800までがお勧めかなって思います。
まぁWEB程度の画像やA5程度の画像ならISO3200だってありだろうと思います。

なおD4Sであっても獄Lかな自然風景を撮影するには、不十分です。

D810の画素数でも、やはりフェーズの同画素・低感度で言えば、圧倒的にフェーズの方が良いです。
まあ 金のある人なら それぞれの被写体でそれぞれのカメラを使うのが1番良いわけですけど(>_<)

腕ミシン:

先週の金曜日は、北区あたりウロウロして腕ミシンを見に工業ミシン屋さんに行ってきました。
腕ミシンとは、写真のように実際に縫う箇所が、筒型になっていているものです。
直径として約45mm〜50mm程度の筒でして、それより大きいものを内部、例えば、シャツの腕の中に入れ込んで、外から縫うなんて事ができます。

特に、筒ミシンはそういうアパレルメーカ用としてでなく、バッグそれも革製品などの厚い生地を縫う為に用いられる場合が多いようです。

また、普通のミシンではない機能に、生地の送り機構として写真のような上下送りの機構を持っているものが多いです。
生地を下側と上側ではさんで送るわけで、二つの生地を合わせて縫う場合に、生地のヌイずれが発生しにくくなります。
更に 総合送りでは、針も一緒に前後に動いて生地を送るものもあります。

上下送りか総合送りか。
総合送りには、確かに基本的に縫いズレが基本的には発生しようがないというメリットはあります。
その為に、針板も特別のものになったり、押さえの種類も、他の一般的に平ミシンの物が利用できないというデメリットがあります。

まぁ汎用性が高いのは、上下送りで、平ミシンと押さえや、針板(例えば4つ折りバインダー等)を共用する事も可能な為、沢山の部品が利用できる可能性があります。

腕ミシン 正確には シリンダーミシンといいます。
このミシン 界隈では超人気が高くて、中古物件でも、年に1件あるかどうからしいです。

腕ミシンは、シリンダーの回りに板を用意すれば、平ミシンにも変身できるというメリットもあります。
厚物 腕ミシンであれば、自動車の車内縫製もできるくらいものなので、ほとんどの厚物生地でも縫えるのです。

また、私の作成しようとしている、袋物 まさしく、袋内部に腕を突っ込んで縫う方が適しているのです。

-6月19日(金)-

舞台写真屋さんの仕事とわ その1:

私は芸術家でなくシステム屋さんだと思っています。
写真を撮って綺麗な舞台写真を撮影していて、場合によっては芸術的な価値を認めてくれる人もいますが、あくまでも理詰めで、自分が求めている映像をきちんと作成しているだけです。
まぁ、その時々に応じて変わってくるのは、RAW現像で私が最適と感じる色を再現する所くらいです。
ただここの箇所も、方法論がわかってしまえば、大概の人達にもその人それぞれの色の再現方法が確立されるものだろうと思っています。

私が舞台の仕事をしている事の全てに対して、何か人に隠しているのような企業秘密的な要素は、実は全くありません。
一つ一つの内容は、どれもトーゼンの事をごくごく全うにやっているだけなのです。
なので、私レベル(金儲けのレベルは低いですが(^^;))の品質の写真を作成して仕事を行う事は、誰だってできる事だと考えています。ただ、一つ一つはごくごく当然でも、全てを一人で行うとなれば、そこには、かなり勉強が必要となってくると思います。

基本的に一つ一つはNO1でなくても良いし、そうはなかなかになれない。
でもNO2の物を10個揃えて、それらを連携して行えば、きっとNo1になれる総合力が出てくるだろうと言う思いが基本にあります。

舞台写真は、照明と人間の見え方をきちんと把握しなければなりません。
人間の超オートホワイトバランス。
舞台を目で見て感じている内容を、最終的に写真として表現するには、難しいのでなく、自分の中に明確な写真に対しての色基準を持つ事が大切です。
それらは、人それぞれ変わってくるものだと思います。

私の撮影後の仕事で1番大切な箇所は、現像作業です。
現像作業に1番時間をかける事が1番大切です。
その時間を作り出す為に、それ以外の諸処の事は、徹底的に効率化して行きます。
品質を求める為に、効率化が必須なのです。
こんな事を考えるのは、システム屋さんの考え方です。

どのような物でも不具合を無くす事 障害を無くす事 バグを無くして 品質を上げる事に対しては、時間をかける行程と、時間をかけずに徹底的に効率化する所の2点のプロセスを分ける事なんです。
慎重に60K/hに走る所と、100k/hの高速を出してぶっ飛ばす所、それらを分けて目標を達成すべきなのです。
というのが持論です。

上記はExcel上で作成されたお客さんからの注文を処理するシステムです。

例えば、インターネット上からお客さんが注文をしてきた場合、その注文データを取り込んで、エラーチェックをして、印刷データを作成し、納品書を作成し、送付用の宛名データまで、ボタンを押して行くだけで、何も考えなくて処理できるようになっています
もちろん複数の人からの注文も一括して取り込んで処理が行えます。
ここの箇所にかける作業時間は、一回あたり5分程度でしょうか。
まぁ、それでも人間の確認作業があるので、10分もあれば充分です。

印刷データを作成する と言っても何をやっているか。
基本的には印刷データの元は大きい画像データですので、それらを、きちんと求めるべき画像の大きさに変更を行い、大きさ毎にUSMを設定し、印刷するプリンタ毎にプロファイル変換を実施し、各注文者毎を特定する為の 利用者番号を元に、画像データファイル名を決定して作成します。
これらは、残念ながら、PhotoShopのバッチ機能を利用したとしても、とても煩わしい作業です。

私がデータエントリする箇所は何も存在せずに、一連の作業をほぼ自動的に実行可能です。
フォルダーくらい作成するだろう〜と言われるかもしれませんが、それも自動的に作成されて行きます。
もちろん舞台の特性を決定する為のある種の情報は、最初に定義しますが、それ以降の箇々に何かデータエントリする箇所は、ほとんどありません。

もちろん、注文はインターネットだけで来るとは限りません。
通常は申し込み用紙に記入された紙情報も取り扱えます。

よくインターネットで写真販売システムというのがありますが、全ての作業ができるわけではありません。
インターネットだけで注文が来る事はあり得ません。
また、写真の色などは通常のパソコンできちんと見えるわけがありません。
写真を紙焼きとしてインデックスを作成してお客さんに見せる必要もあります。

一般的な写真販売システムは、そのシステムが扱っていない作業が残る為、実際問題非常にいやらしい作業が残ってしまいます。
また 写真単価が販売システムを使う事で、結構マージンが必要とされ、結局の所、その費用は、お客さんが負担したり、利益に響いてきます。

送付用宛名データは、住所管理・印字である「楽々はがき」などで、ラベルシールに印字したり、はたまた、代引きなどでは、郵送会社システムの印字ソフトで読み込まして、ラベルを自動的に作成したりしています。
結局、私が何か手書きで行う箇所は一切必要ありません。

ショッピングカートも、発表会写真専用の物を作成しました。
一つは、まとめて注文ができますし、箇々の写真の種類や枚数の規定値を、一括変更したりもできます。

舞台写真を仕事にする人達は、全作業の内「写真が撮れます」という部分的な仕事しか行っていない人達が多いです。
でも、それでは実際の所、舞台写真の全容はわかりません。

これは現像ソフトの現像作業の中心のパレットです。
たったこれだけです。
ほぼ100%はここだけで現像作業を行っています。
現像作業の勉強はこれだけの簡単な事です(ほんまかいな〜)。

-6月23日(火)-

舞台写真屋さんの仕事とわ その2:

お客さんから撮影依頼があった時から、どのような仕事があるのでしょうか?
「えっ そんなもん、撮影日に撮影に行くだけだろう」って言葉が、どこからか聞こえてきますが...

全ての仕事で本番の時が用意されている物に関しては、本番時のリスクを軽減する準備をとるのがプロとしての仕事だと思います。
素人や趣味の作業であれば、本番時のミスも経験値になるかも知れません。
しかしプロは、経験値になる以前にお客様に対して最良の結果を残すものですよね。

仕事が楽しい... という事より、最良な結果を残すのが仕事なのは当然ですね。
お客様に最良の結果を残す為 それしかないのです。
その為には、アシスタントにだって、自分が忘れた物をとりに行ってもらう事も考えられます。
仕事でチームを作って作成する時には、チーム内の個人のミスは、何がお客様に対して最善なのかを考えてチーム内で適切な対応を考えるのが、トーゼンの仕事スタイルです。

新規のお客様の場合、写真撮影上最良な結果となるような考察事項をお客様に通知しなければならないと考えます。
それを知っていて舞台上の構成を考えるのと、考えないのでは、ものすごく大きな違いがあります。

ほとんどのバレエ発表会の催されるホールは市町村運営のものです。
もちろん生徒数100人以上ぐらいから、私営ホールでも実施されるようになります。
市町村運営のホールは、1年前あるいは半年前の抽選によって決定されます。

日曜日だけだと年間51週。
しかし、子供達が出る時期なりを考えると、結構抽選は厳しい場合があると思われます。

写真撮影の依頼が来るのは、早い場合でホールの抽選が取れたその場所から携帯で依頼されます。
その次に、ホールの抽選がとれてから、お教室の生徒の母親への報告と一緒に、依頼すべきスタッフ部門の人のアサインの了承をもらった上で、写真の撮影依頼などもなされます。約一ヶ月後くらいでしょうか。

早い場合には、大概発表会の日程だけが決まった後に、演目が決まって行くという順番になります。
よって、写真撮影として舞台演目に関する内容があった場合には、その時点で主催者に示しておくで、主催者の勉強にもなり得ると思います。

基本的には、ホールで写真を撮る場合には、客席の1番後方から撮影する形になります。
その位置から舞台演目の隅々まで見られない踊りは、通常の観客席からは、より見えないものとなってしまいます。

まず撮影依頼があったら、写真撮影上のポイントとなる点をまとめて、明示します。
これが1番大切です。

「カメラマンは舞台を見る観客の代表である」というポイントは、多分誰も思っていない事です。

約1年前に主催者に色々な事を通知する事で、振り付けも考慮されていると思える場合があります。
例えば、幼少の子供の群舞においてよくありがちな、前後2列で踊る場合、踊るタイミングで前後を入れ替えて踊るなどを全ての場合で実施していた場合があります。
そういう場合は、それを見に来ている親御さん達にも、自分が見たい出演者が必ず見えるという事になり、観客にも良いものだと考えています。
もちろん写真撮影の我々も、無理して、前の列の間から、後ろの列の人を抜いて撮るなんて事をしなくても良い場合が多くなります。

「カメラマンは単に撮影さえすれば良い」なんて思っているカメラマンも多いし、主催者だってそういう人達も多いかも知れません。
でも折角、カメラマンだから舞台を良くするポイントがわかる場合も多々あります。
変なカメラマンと思われるかも知れません。
でも、私はカメラマンとしても、舞台をよくする物があると信じています。

そして、本番の1ヶ月前くらいになると、照明リハーサルとしての全体の通し内容が、舞台監督あるいは照明関係の人にみてもらうタイミングがあります。
それにもカメラマンが参加して、私などは、ビデオを撮影しておきます。

典型的なソロバリエーションや、パドゥドゥなどは、撮影ポイントはわかりきっていますが、発表会の群舞になると大概オリジナルな作品になっています。
群舞を撮影する場合には、撮影ポイントを分析して、複数人での撮影の時には、撮影内容を振り分けるという作業を行います。
どんな群舞だって初見で完璧に撮れる なんて事はありません。
そういう豪語する人がいたとして、私が初見で撮影する以上に撮れるかどうかは妖しいと思います。

仕事なのです。
プロセスをきちんとして対応するのがプロとしての仕事です。
撮影当日までに撮影内容を整理し、撮影日のゲネプロでは、その内容を確認し場合によっては撮影ポイントの変更を行い、本番撮影に対応する。
これがプロカメラマンの正しいプロセスを持った仕事だと考えています。

もちろんコンクールのようなものでは、一発勝負です。
しかし、ソロバリエーションは、一人だけ撮影するので、タイミングさえ取り間違わなければ、周知の踊りなので、とても簡単な撮影になります。

更に 撮影前にやっておく事はないでしょうか?

最近私はやり始めましたが、本番前までに大概プログラム内容を入手します。
そこから行う事は、演目と個人の対応表を作成し、個人がいったいどの演目に出演しているのかを明確にします。
簡単な例で言えば、1幕と2幕には、大概全員が演目を変えて出演してそうだ。
しかし、それを確認しなければなりません。
本当に1幕と2幕に全員出演しているのか。

場合によっては、1幕の1作品にしか出演していない出演者がいないのかどうか。
もしそうなら、その出演者は、1幕の時に確実に撮影に収めるような事もした方が良いと思っています。

それを行う為には、個人毎の演目対応表を作成して、確認を行ったりもしています。
本番日以前の準備作業で できる事は、考えられるだけの事は全てやります。
もちろん知らない演目があれば、その映像を調べるのはトーゼンの事項です。

舞台監督さんは、本来はその公演なり発表会の全体を取り仕切る事が必要な ハズ です。
ところが、彼らは、舞台上で行われる事だけしか知らなかったり、映像を残す人達の作業内容をわかっていない人達が多いのではないでしょうか。
「カメラマンや、ビデオは単に来て撮るだけでしょ。」
私が舞台監督なら、全ての作業項目に精通し、残すべき映像についても、考慮を入れると思います。

その事を示す顕著な事例が、毎年行われているNHKバレエ祭典。
あれなどは、TV放映されているけど、舞台の内容を映像として最適に考察されたものかと言えば、全く考えられていないように見える。それは、結局は、舞台監督がコントロールすべき内容のものなのだが、日頃から、そういうものに目が行っていないのが監督業として当然であるから、例え依頼主催が映像のプロとしてのNHKであっても そういう考察はせずに、コントロールができないものと思っている。

腕ミシン:

刺繍ミシンの嫁入れ先が確定して、腕ミシンが嫁いで来られるように色々と事前勉強中。
撮影の仕事に関係する事なら少々値段が張るもので、お客さんの為というもっともな理由で購入する場合が多いのたが。

趣味のなんでもない物に対して高価な物は、あまり金はかけないのを心情としていますが、今回の腕ミシンはひさしぶりに高価な物になりそう。

このクラスの高価な物と言えば、8年前会社を辞めた時に自分への褒美に購入した45インチのTV(その当時40万クラス)。
それ依頼の高価な物となりそうな感じ。

ミシンは中古でも腕ミシンとなると、なかなかに良い品が出回っていない。
また工業用のミシンは、中古のものでも、なかなかに壊れたりしないもののようだ。
中古でも機能的には充分なのだが、それほど値段が違わなければ新品を購入していた方が、ミシンや〜めたと言った時に、高値取引ができそう。
今回購入予定は DSU-144N これってこの界隈では注目の一品。
5Ds 以上だと思う(^^;)

追記
ありゃりゃミシン屋さんから、1世代前の中古が出たそうで、品そのものは良さそうなので、中古の方の購入確率が高いと思います。まぁ 値段もそこそこだし。

私はカバン系統しか作成予定がないんだけど、帆布でさえそれなりの厚さのもの 4号帆布などは、到底家庭ミシン・職業ミシンでは縫えないのです。
私の年齢からすれば、一生物以上に動きそうです。
今後は、趣味の一つの方向を、バッグ作りに向けようと考えています。

刺繍ミシンの工業用は、結局の所にマンションに置けないのです。
写真刺繍は10時間オーバーで縫わなければなりません。
そうすると、階下にどうしたってある程度、音が響きます。
なので、刺繍ミシンで金儲けはできそうなだけの技術は調べたつもりですが、それを行う為には、刺繍ミシンを動作させる場所を、現在の住居以外に確保しなければならない。
という結論になりました。
(写真刺繍以外は、それほど縫い時間がかからないので、現在の場所でもOKなのですが)

当面自分で作成できる物は、本などで勉強した上で、最終的にはやはり、一通りのプレシャスな方法をその手のお教室なり、工房で習わないとダメだと思っています。
自分で勉強して課題をかかえてから、他人から情報を直接知るのが、1番効果的だと思っているのです。
しかし、革制作は奥が深すぎですよね〜。

ミシンですが当面は、生産性が関係ないので、
腕ミシン + 職業ミシン でがんばって行こうと思います。

今日のレッスン:

今日は身体が不調というか、循環器系が不調な感じ。
汗はかくのですが、エアコンもないレッスンで、身体が冷えていた。

-6月25日(木)-

ミシン / yakumo 681L:

え〜 マジかよ〜 無謀すぎる〜

なんじゃこれゃ〜 プーリーというものらしいです(^^;)
かなり昔の物らしいですが、塗り直したようにも見えるくらい整備がよいようです。

はっは〜
職業ミシンのようにサブテンションなんてものはありません。
しかし上糸調子を取るためのつまみ部分も綺麗だが...


ミシンの裏側も特に汚れ・傷・錆もない。
赤く縫ってある所は、注油クチを示しています。
機械としてはメカとしての古さを感じさせないと思います。

モータは新品、三菱Gサーボーモーターというものらしい。

針回りも使用感が少ないように思える。
果たして使っていたのだろうか...
送りに関しては、皮を想定して、ギザギザ部分を弱くしているとの事。
どうも使用者は、普通の家庭のおばさまが使っていたような事を聞きました。
仕事で使っていると、かなり荒れがあるとの事。

ミシンの頭部以外 モーター、ミシン台等は新品です。
更にここには写っていない、ミシンの腕の箇所にオプションである純正の平台がつきます。
平台を使う時には、通常は腕の上蓋をとってつけるのですが、純正では蓋がネジでくっついているのですが、このミシンではネジで付いておらず、赤丸印の箇所にマイナスドライバーを差し込んで 上にちょっと上げて持ち上げれば、後は手でとれるようになっているんです。

もちろん私は、中古ミシンのレベルは全くわかりませんが、素人の私には、ほとんど新品に近いように見えました。
お値段はHP上ではかけませんけど、この状態のミシンならば、稀少性もあるし、中古市場に出たら瞬殺されるお値段だろうと思われました。

なおyakumoというメーカーは、このミシンメーカを現在のミシンの王者jukiが吸収する前の名前(もちろん国産です)です。
yakumoブランド(中島製作所)の最後の腕ミシンがこの681L というものらしいです。
平成17年に フライス盤工として 鐘築克己さんという方が、名工(卓越した技能者厚生労働大臣表彰)として表彰されています。
それほど、その当時のミシンの精度が良かったと類推されます。
ちょうどyakumoブランドが翌年jukiに完全小会社になりyakumoはこのミシンが最後となったようです。

このミシン、上記のように平台も比較的容易に使えるように改造されているので、平ミシンとしても使う事を予定していた私には、ピッタリでした。

さてさて このミシンで私は、成果を出せるのでしょうか...(^^;)
ミシンは次の日曜日にやってきます。
ドタバタミシン日記がまた幕を開けます。

-6月28日(日)-

ミシン / yakumo 681L:

無謀すぎるマシン yakumo 681L の導入編ですが、やはり最初に自分の住居に入れて動かした感触としては、非常に安定している〜って感想です。
そりゃそうでしょう、ミシンヘッド、柱、モータを入れて約80kgの巨体です。
それが全て、全長45mmの針が縫うという所をサポートしているのですから。

私はミシン ちょ〜初心者です。

でもさぁ〜 写真の世界の仕事では、D4Sでなければ撮れない写真を撮っています。
でもね D4Sって、誰が撮っても写真そのものに関しては、安定した、自分が見たままを記録できるマシンなのです。
カメラ超初心者が、Maxのカメラ D4Sを手にした場合、とても撮りやすいと思うのです。

道具って、そんなモンですよね。
良い道具って、素人に優しい。
玄人に、その要求に応える。

私の現在のミシンのレベルは、「道具って、素人に優しい」を満喫できるクラスだと思っています。
プロカメラマンならではですが、APS-Cで仕事になる写真を撮れる事。
プロのミシン使いであれば、職業ミシンで仕事になる縫製ができるのです。

プロなら各マシンの許容範囲を知って、かつ、その限界を使う事ができます。
それが、素人との違いでしょうか。
限界を超える場合には、それをサポートする道具を使うという方法論があるのです。

私はどの分野にしろ素人ほど良い道具を使う事をお勧めします。
限界を知る事はとても大切です。
良い道具を使って良い作品を残せるかどうは別問題です。
金という問題をクリアーできれば、良い道具の機能・サポート範囲を知っていれば、それよりも下の道具の限界を極められる可能性があります。

というなが〜い前置きがありまして 本題です。
以下、ミシン屋さんが設置してくれた時の主要内容を記録として写真にに残したものです。
一つ大きなミスをしました。
カメラの手ぶれ補正をOFFにして撮ってしまいました。 ヒェ〜。

まずは独特な下糸の作成から。


糸をボビン横から抜いて、若干ひっぱておきます。

糸を押さえるレバーを倒します。

ボビンを外して、押さえを上げておきます。
これは、モーターが一つで全て制御しているので、ボビン回りも動作して、糸がからまないようにする為です。

この状態で、モーターをメインのフットコントローラーを踏んで下糸を巻き上げます。
基本的に、満タンまで巻くと、自動的に停止するとか。

上糸のの設定手順です。

 

ボビンは、通常では中央のボビン取ってを手前に引いて入れるのですが、ボビン取ってはしまっておいた状態でセットしてカチッという音を確認する事の方が良いとの事でした。
追記
上糸かけが、標準的な設定とは異なりますが、ミシン屋さんが長年トラブルの少ない方法として上記かけ方をお客さんに推薦したとの事でした。

腕ミシンとしてだけではなく、腕の周囲に平台を付ければ、ホラツ平ミシンに変わってしまう所がいいんですよ。

結局我が家での、ミシンは、このような感じにとりあえず配置する事にしました。
職業ミシンと腕ミシンは背中反転で、どちらも自由に縫えるような環境にしました。
ロックミシンは、ちょっと狭い所に追いやられましたが、作業性は確保しています。

試しにちょっと縫ってみました。
通常2枚の違う素材を縫い合わせる時には、かなり神経質に対応しなければ、縫いズレが発生してしまいます。
超初心者にとって、それが、キャー、全く発生しないのであります。
ものすごい圧力で、上下の送り歯がかんで、布を送っているのだと思います。
それだけでも感激です。

今日は、再度自分で下糸の作成から、縫いまではを全ておさらいしました。

-6月29日(月)-

ミシン / yakumo 681L:

昨日は、下糸の作成から始まって上糸のセット、試し縫いまでとりあえずやってみました。
職業ミシンなどで糸調子をとる時に、基本的には下糸をボビンケースに入れて、糸を持って下にボビンケースを垂らして、自重で落ちずに、少し振る事で落ちるくらいが、下糸の設定となっています。
ところが、皮のような物を作成する時には、工業ミシンでは、糸しまりを考えてか、下糸を結構強く設定するのです。
その感覚は、ミシン屋さんがセットした糸強度の物を手で糸を引っ張って感覚の中で覚えるしかないとか。
糸しまりを強くする為には、下糸の引っ張り強度で決まるので、それなりの設定が必要なんでしょうという理解せざるを得ません。
上糸は、単に下糸引っ張り強度に合わせるしか意味がないし。

皮の縫製する糸はビニモというのが一般的らしい。
でもビニモという糸は、一般的な洋裁店があるユザワヤ、オカダヤには売っていないのよ。
繊維の街 日暮里でもほとんどないらしい。
皮を扱う人達は、ほとんどビニモの糸を使っているが、東京界隈では、新御徒町駅近くにある、大戸糸点のみらしい。
というか、ここが総元締めみたいになっている模様。
インターネット販売もやっているが、店頭販売も行っています。
ビニモなら常に全色手に入るものと思われます。

糸を買ってその帰りかなりお腹が空いていたので、ステーキ屋さんでステーキを頂く。

#30を中心にとりあえず使いそうな糸色を揃えてみた。
白のみ 今後のテストに使う予定で #40 #30 #20 #8 を揃えてみた。

さぁこれで #30 で糸調子を見てみる事にします。

私のミシンは腕の蓋の箇所が純正品に対して改造がかかっており、蓋はネジで締めるものではないので、単に、二つ飛び出ている棒を腕本体の穴に冊込む形になります。

そして蓋を開ける場合は、マイナスドライバーを差し込んで、上にクイッとすれば開けられる形になっています。

ビニボ 30番を、帆布11号を2枚重ねて、糸調子を見てみます。
下糸を白 上糸を赤に設定してあります

上から、ミシンおろしたてで設定されていた初期の調子。
それ寄り下の物は、一本毎、上糸の調子ネジを一週ずつ弱くしてみたもの。

上の物ほど、上糸の調子(テンション)が強くて、下糸が上側に出ているのがわかります。
上から5番目の下糸が見えなくなっています。

裏側から見てみると、5番目の物は、若干上糸が出てきています。
上糸が弱目という事になります。

結局上糸からすれば、5番目
下糸からすれば、4番目

くらいが良いものと思われ、実際には、この中間の4.5番目あたりが最適値となる事がわかると思います。
但し、腕ミシンの場合は、ステッチが見える箇所は、大概表縫いで縫えますので、表ステッチ中心で糸調子を考えても良さそうです。まぁ、表と裏が同じ糸色を使うので、実際問題上4番目でも5番目でもあまり、見えは変わらないと思えます。


8号帆布を4枚重ねた物です。
上の2本は4番目 下の2本は5番目で縫っています。

これを見たら、4番目くらいが適切ですね。
大まかな糸調子はこれくらいにして、後は、実際に縫う時に糸調子ほ考える事にします。

皮では、糸調子の強い・弱いのコントロールが必要ですが、皮の厚みがある為、上糸と下糸の糸調子は布よりも簡単だと思います。

実際に糸調子をちょっと変えてみてから、皮2枚重ねに縫った上側と下側です。
上下の糸バランス的には問題ありません。
丸針を利用しているので、穴が綺麗ではありませんが、これは、菱針を利用する事で改善できると思います。
皮は、菱針を利用する事で、皮に穴を切り裂きながらというイメージに近い縫製になる為だと思います。

 

 


日記一覧に戻る