Canon製プリンタ IP4200 のグレイ評価を行う。
プリンタ:Canon IP4200
用紙:Canon 純正 プロフォトペーパー
印刷モード: 評価1-印刷品質 1 色/濃度-AUTO 評価2-印刷品質 1 色/濃度-マニュアル調整/マッチング方法-なし
環境: 温度23度 湿度34%
測色装置:i1pro(REV.B)
以下グレエチャートを それぞれの環境で印刷を行い、印刷結果を測色機で測色し、比較評価を行う。

グレエチャートの下の数値は、各々対応する、チャートブロックのL値を表している。
なおその他の値は、Lab表記で、(a,b)=(0,0) となっている。

ProfileCOlorBaseは、EPSON PX-5500 + EPSON Color Base + EPSON純正プロファイルを適用した場合を現している。
IP4200(PLIE)は、IP4200 に対して当方で作成したプロファイルを適用した結果を現している。
IP4200(AUTO)は、IP4200を自動モードで印刷した結果を現している。
なお、印刷に関しては、PhotoShopから Labモードで印刷した。
IP4200(AUTO)は、全体的に明るめに印刷される傾向がある。また、暗部が弱い為に、暗部の影響が、L値40あたりまで、ひきずっている事がわかる。
高輝度の箇所に関しては、基準値とほぼと同一であり、優秀である。
IP4200(PLIE)は、全体的に、暗部含めて基準ラインに近似しており、全体的なバランスの優秀性を表している。

L値に対して、元の色と印刷後の色が、どの程度違うのか、dEを計測した。
ここでのdEは dE=SQRT((L1-L2)^2+(a1-a2)^2+(b1-b2)^2) とした。(本計算表記は、Excel表記を表す)
中間の明るさL=38以上は、若干、IP4200(PLIE)がIP4200(AUTO)よりも良い。
暗部に関しては、IP4200(AUTO)の輝度の違いもあるが、その他の、色バランスも崩れている率が高くなっている。
特に、L値=32~20あたりは、人間の目で見てもその相違がわかる箇所であり、問題と言える。

上記色パッチは、L=22の時の、基準値を実際に印刷した場合を測色した物を掲載してある。
基準値=Lab=(22,0,0) PLIE(23.75,0.92,-0.67) AUTO(26.45,-1.09,-3.7)
この程度の差は、拡大してみれば、誰の目で見ても明らかであるが、実際の写真を見た場合には、人間感覚の中で許容される場合もある。
dEの平均dEと標準偏差は、以下の通り。
| ProfileColorBase | PLIE | AUTO | |
| 平均dE |
3.0
|
4.0
|
5.8
|
| 標準偏差 |
2.0
|
3.0
|
2.9
|
写真の色の評価は、非常に複雑であるし、また、簡単でもある。
写真は、色パッチのように一点の物理的な色を見て判断しているのではない。
人間は、全体的な色傾向を人間の自動補正を利用した中で、個々の色を評価していると思われる。
全体的な色傾向を判断して、写真の色評価を行うようなシステムは、現在ないが、これに関しては、幾ら全体的な物理的色偏差がよくても、一つの色が悪いと、その色に人間は、その相違を判断してしまう。
良い色というのは、現時点では、物理的な特性 カラーマネージメントの世界では、全体的な色バランスが、良いものを選択する事が、結局は、良い結果を生むと思える。
その意味で考えると、プリンタは、あらゆる種類の画像を平均的に、そつなく、個性を発揮することなく、印刷できるプリンタを選択する事を、私見としたい。
-Fin-