プロファイルをカストマイズして、輝度を変更する。
プリンタ:EPSON PX-5500
用紙:EPSON 純正 写真用紙(絹目)
印刷モード: スーパフォト(2880dpi) 双方向印刷ON
環境: 温度25度 湿度40% (EPSON ColorBaseの適用範囲)
測色装置:i1pro(REV.B)
以下グレエチャートを それぞれの環境で印刷を行い、印刷結果を測色機で測色し、比較評価を行う。

グレエチャートの下の数値は、各々対応する、チャートブロックのL値を表している。
なおその他の値は、Lab表記で、(a,b)=(0,0) となっている。

基準は、入力値に対して、本来出力値が同一となるようにプロットした。
ProfileColorBaseは、EPSON推薦のプリンターキャリブレーションツールEPSON COLOR BASEを用いて、EPSON配布の純正プロファイルを利用した内容。
PLIEOnlyは、PLIEで作成したプロファイルのみを用いて、印刷した内容。
Lplus10は、PLIEOnlyに対して、プロファイルのカストマイズを実施し、L値を全体的に +10 増加させて印刷した内容。
EPSON推薦環境であるProfileColorBaseとPLIEOnlyに、ほぼ同一内容となった。
元L値25~90 にかけて、出力値は、3~5低い値となった。
元L値25~0 にかけて、出力値は、プリンタ限界値の為に、暗部に行くほど、輝度が高い印字となった。
Lplus10は、
元L値25~90に関しては、基準値とほぼ、同一となった。とても優秀。
元L値25~0 にかけて、出力値は、ほぼ、PLIEonlyと、ほぼ同一。暗部に行くほど、若干明るめ。

L値に対して、元の色と印刷後の色が、どの程度違うのか、dEを計測した。
ここでのdEは dE=SQRT((L1-L2)^2+(a1-a2)^2+(b1-b2)^2) とした。(本計算表記は、Excel表記を表す)
dEは、1.0以下は、測定時のデータの揺らぎもある為、厳密性は、ご容赦願いたい。
dEの平均dEと標準偏差は、以下の通り。
| ProfileColorBase | PLIEOnly | Lplus10 | |
| 平均dE |
3.0
|
3.4
|
3.6
|
| 標準偏差 |
2.0
|
1.7
|
0.9
|
今回は、EPSON PX-5500の売りである、グレエのみの評価に絞って行ったが、評価の差分は、少ない結果となった。
メーカ製プロファイルは、分光測色機を用いたメーカ純正のプリンタキャリブレーション(EPSON Color Base)ソフトでプリンタをキャリブレート後、効果が発揮される。
PLIEプロファイルは、プリンタをキャリブレーションしメーカ製プロファイルを適用したものと、同様の効果が発揮される。
プロファイルをカストマイズすると、今回は、輝度のみを明るくするという目的で実施したが、その目的に対しては、優秀な結果となった。
但し、プロファイル品質は、3次元(L a b)での、バランスの良さを総合して考えるべきである事を考えると、安易に、変更するのは、厳しい。
ここでは、暗部データに関しても、輝度を上げてしまう結果となってしまった為に、暗部のdEを逆に、悪化させた。
輝度のみであれば、さらにこれを反映して、中間値~高輝度に関して、輝度を上げ、中間値~暗部に関しては、元のデータのままというように、カストマイズを行えば、よりベストに近いプロファイルを作成できる事が、容易に考えられる。
輝度以外の 色データに関しては、一つの色の変更が与える、全体への影響度合いを考慮しなければ、ならず、簡単には行かない。