良いバレエフォトとは なんて大上段にかまえて説明するものでは、ありませんね。
写真を見て、良いと感じたらそれで全てでしょう。
写真の世界には、各ジャンルのプロがいますが、バレエを撮影するカメラマンはいったい何人いるのでしょうか?
この分野は舞台撮影と言われるジャンルの中でバレエ専門の写真家と呼ばれる人と通常は他の被写体を撮影していて契約時にバレエの写真も撮影する契約プロがいます。
ただし、両者を合わせても、バレエの公演会及び発表会の数からすれば、極端にその数は少ないようです。
一般的には、数が少ないという事は、競争力が少ない事を意味しています。
その結果は、色々な所に影響が出ることになると思います。
本題に入りまして、結論から言いますと私が良いと思えるバレエフォトグラフィーとは、
ものと言えるでしょう。
また、発表会では公演会とは異なりある程度の明確な記録性もいると考えています。
発表会では、基本的には、舞台に立つ全ての人が主役です。
各演目全体で観客に訴える要素よりも、個人のそれまでレッスンしてきた成果をその演目を通じて、自分を知っている友人・知人・家族の人などに観てもらうのが主眼となります。
よって、そこから必要となる写真撮影の基本は、全個人を中心としたものとなりえます。
バレエ・テクニックのある人も あまりない人も、きちんと撮影して行く必要があります。
その為には、特に、バレエ・テクニックのあまりない人の各パに対して、バレエ的な良いシーンを写し取るという技量がカメラマンに必要となります。
時には、ほとんど照明の当たらない脇役に対しても、中心人物として撮影する必要もあり、またその結果として、現像時に増感が必要となります。
基本的には、各個人が判別できるように、明るめの撮影となります。
公演では、基本的には、その演目が観客に訴えたい内容を撮影すべきと考えます。
その結果として、全体あるいは、個人であれば主役の動きを中心に撮影する必要があります。
また、照明効果もそれを考量した、撮影及び写真現像技術が必須となります。
写真を見る人には様々な人や状況があると思います。
全ての場合が同じ観点での写真となることは、あまりないでしょう。
(1)バレエ雑誌で見る人
この場合には 基本的には 1点物です。最高のショットを1枚取れれば事足ります。
バレエカメラマンにとって一番楽しい時です。
自分の好きな所=ダンサーの一番輝いている個所を撮れば良いのですから
(2)発表会での写真を見る家族
家族の場合には、まず自分の子どもが写っていて「なんぼのもん」です。
その中から、いかに少ないショットの中から良いショットを写して行くかがキーになります。
その為には、カメラマン事体が踊りを事前に知っておくことが大切になります。
特に、主役以外の脇役も撮影される必要があります。
発表会では、演技上の配役の主役・脇役の区別は、ありますが、発表会を見る人にとっては、全員が主役です。
全員が主役なので、全員を均等に撮影しておく必要が発生します。
(3)バレエの知らない友人が見る場合
この場合には、自己アピールが中心になりますので、場合によっては、写真の加工等もおもしろいと思います。
(4)主催者が自分の作品の記録として見る場合
この場合には、よくよく、主催者とお話をして、どのような踊りを見せたいのか、どのようなシーンを撮って欲しいかを作品でなく、主催者の感性を把握しておくことが大切になります。
それ以外は カメラマンの感性に委ねられるので自由ですが、自由というのは、逆に言うと、主催者のイメージと全く違うものとなってしまう恐れがあります。
これは、難しいです。
(5)もちろんダンサー自身が自己の写真を見る場合
一般的なバレー写真であれば、バレーを踊った事のある人が撮影すれば、問題はないと思います。
プロダンサーの写真であれば、かなりそれまでに多くの写真が撮られてきたはずです。
一般的なカットは、ダンサーにとって不必要かも知れません。そのような場合、何を売りにするのかは、そのカメラマンの技量あるいはノウハウだと思えます。
いつもアラベスクばかりの写真だとプロダンサーは飽き飽きしているでしょう。
(1)ソロあるいはバドゥドゥ
この場合は、カメラマンにとってもっとも取り易いものです。
色々なパを撮りたいものです。
(2)数人
作品の構成的には、長物が多く、個人を撮るのか 作品を取るのかの瀬戸際で難しいです。
(3)群舞
群舞は、全体の動きも含めて、計画性が必要な撮影です。
全体を撮影するか、人を決めて撮影するかをあらかじめ決めておいて撮影します。
発表会・公演会の時に、一番シンドイのは、もしかしたら カメラマンかもしれません。一瞬のシャッターが場合によっては、永遠に残る場合もあるので、非常に疲れます。場合によっては、一人のカメラマンが全てのダンサーの瞬間・瞬間の面倒を見るわけですから、ダンサー以上に評価されるべきかも知れません。
プロダンサーの場合ならまだしも、まだ踊りを初めて間もないシャッターチャンスが明確でない幼少の子供達を数百枚写真を撮るのは、非常に精神的にしんどいものがあります。
-FIN-