windows10 SSDとOS

PC[コンピュータ]

OSディスクは常に軽量にかつ安定的に使いたいものですが、OSそのものや各種アプリの作業ファイル等は、OSディスクに確保されている場合がほとんどです。
SSDは明確にその書き込み容量が決まっているので、なるだけ削除・書き込みを実施させない運用が大切かと思えます。

よってここでは、OSディスクは最小限の利用にとどめるような事を示したいと思います。

キャシュディスク専用のSSDドライブ

私の場合は、OSの内に一時的に使われるフォルダー・ファイルや、各種アプリのキャッシュディスクは、専用のSSDドライブを一つ割り当てて使用しています。

容量的に 256Gbyteで 経験上OKだと思えます。

OS仮想記憶ディスク

最も頻繁にアクセスするファイルとして実メモリを補う仮想記憶の場所を移動させます。

[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[システム/RAMの量とプロセッサ速度の表示]-[システム詳細設定]で表示されるシステムプロパティにおいて

[詳細設定]-[パフォーマンス/設定]-[パフォーマンスオプション/詳細設定]-[仮想メモリ]

でCドライブ以外のSSDドライブを選択します。

あるいは実メモリが大量にある場合には、「ページングファイルなし」を選択します。

マイドキュメント

OSドライブ(通常C: ドライブ)のユーザフォルダーに確保されるドキュメントの類い

ユーザフォルダー以下の幾つかののフォルダーを移動させます。
ここでの移動は、基本的にはシンボリックリンクさせるという事です。
フォルダーの仮想的な位置は、元に設定してき、実際の物理的な位置を他のフォルダーに設定させる事で、仮想的なフォルダーへの読み書きの実態を、物理的な他のフォルダーに連動させる事を言います。

例えば 「ダウンロード」フォルダーに対して 右クリックでプロパティを表示させ[場所]タブにおいて、他の任意フォルダー実態にシンボリンクリンクを設定する事ができます。(シンボリンクリンクという言葉、UJNIXの世界でよく使われる言葉ですが、通常のwindowsのユーザビューでは、単に「移動」という言葉で使われています。)

私の場合は、可能な限り移動させました。
お気に入り/ダウンロード/ドキュメント/ピクチャ/ビデオ/ミュージック

APPデータ

こちらは各種アプリの設定値が記録される所で、基本的には読み込み専用フォルダーなので、OSドライブに入れておいた方が、安心だと思います。

ただし、本来の使い方以外に、アプリの一時ドキュメント等を保存しているアプリも多いようで、ここの使用量が意外に多い場合もあります。
こちらのシンボリンクリンクの変更は、お勧めはしません。

また、各アプリ側の規定値が、APPデータ内に確保されている場合でも、アプリ側の環境設定等で変更可能な場合もありますので、各アプリ側で変更するのが妥当と判断します。

ブラウザー各種のキャッシュドライブ

各種ブラウザーは、キャッシュ用フォルダーがあるのでそれを変更します。
ブラウザーは頻繁にキャシュファイルを作り直しますので、これは必須事項と思えます。

IE11 :
[インターネットオプション]-[全般/閲覧の履歴]ー[設定]-[フォルダー移動]

chrome:
[詳細設定]-[ダウンロード]
なをchromeでは詳細設定画面上からは、キャッシュフォルダーの変更等の機能はなく、実際には、APPデータ内に確保されています。
chromeユーザはかなり問題だと思えますので、変更しておく事をお勧めします。

基本的には、chromを起動する時のオプション設定で変更が可能です。

こちらのサイトを参考にしてください。

Edge:

[設定]-[ダウンロード先]
ダウンロード先は変更できるのですが、キャッシュファイルはAPPデータ内にあり、基本的には変更できません。

キャシュフォルダーは以下の箇所にあります。
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Packages\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe\AC\MicrosoftEdge\Cache
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Packages\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe\AC\#!001\MicrosoftEdge\Cache
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Packages\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe\AC\#!002\MicrosoftEdge\Cache

これは、シンボリンクリンクを自分で変更すれば可能と思われますが、APPデータ内の変更に関しては、OSやAPPの基本的特性と結びついている場合があるので、私は、そのままにしています。

それではどうするか?
現在のEdgeは、ブラウザー仕様自体もワールドワイドでなくMS独自仕様なので、使わない方が良いと考えます。

windows7からwindows10に乗り換えがかなりたくさん発生しそうですが、初心者はEdgeを利用し、OSディスクの劣化を早める使い方しかできませんし、とてもよくない事だと思えます。

PhotoShop CC

[編集]-[環境設定]-[仮想記憶ディスク]

Bridge CC

複数の画像を閲覧するツールは全て何らかのキャッシュフォルダーを持っているので、対応が必要です。

[編集]-[環境設定]-[キャッシュ管理] こちらは変更可能

[編集]-[環境設定]-[メディアキャッシュ] こちらは変更できまないようです。

CaptureOnePro

CaptureOneは カタログファイルの中に画像プレビュー情報が保持されますが、そもそもキャッシュという概念は存在しません。
もちろんカタログと実態画像ファイルは別媒体であってもかまいせん。

CaptureOneには元々全ての画像を管理するというスタンスではありません。
それに対して、LightRoomの基本は、システム内の画像を全て管理するという立場です。
LRの考え方でも良いのですが、大量画像を管理するという意味では、そのデータベース機能も運用管理手段も貧弱のような気がします。

以上
その他アプリも、インストールをしたら必ず、そのアプリの環境設定を調べて、キャッシュファィル等の再設定をする事をお勧めします。

結構大変ですよ。