windows10 パソコントラブル対応

PC[コンピュータ]

知人の女性がパソコンを起動しようとしたら、起動できなくて私が自宅に引き取ってしらべてみた。

障害内容

障害内容は、起動時に、「ピッ ビービービー」というBEEP音が出てモニターには何も映らないというもの。

モニターに何も映らないというのは、パソコントラブルの中でも情報の採取手段が限られてしまって、一番厄介な物です。

障害確認

基本的にそのBEEP音の意味は、「VGA関連が問題」を示しているとの事だったので、まずは、自宅で、ケースを開けて、そのままの状態で電源を入れて再現確認をした。

確かに上記事象を確認。

それと共にASUSのマザーボードでは、この手のトラブル時に参考にLEDで簡単な表示がされるので、それを確認してみた。

そうすると、赤と白のLEDが点灯している。
赤の物は、パワーが入っている事を意味しているので、これは正常動作。
白の物は、VGA周りのエラーがある事を示している。

この時点では、PCには何も接続していない状態で、状態が確認できたわけで、確かにVGA周りにエラーが出ている事が、BEEP音以外にも確認できている。

かなり昔のマザーボードと言えば、BEEP音しか調べる手段がなかったわけだが、最近の物は、BEEP音以外に起動関係についてはLED表示がされるようになり、BEEP音を鳴らす小型のスピーカーも付属していない。

はてさてどうするか…
一応この手は、最小構成で動作させる事が基本となるので、PC内部で、全てのDISKの接続を離し、メモリも一枚差し で再度テストしてみた。
しかし、これでも同一事象となった。

BIOSも立ち上がらないので、調べる手段がほとんどないのだが、最終手段として残るは、BIOSを工場出荷状態にする、CMOSクリア作業を実施する事にした。

恐らくCMOSの内容を保持しているボタン電池がなくなって不正動作しているのではないかと思って、まずはボタン電池を取り出して テスターで測ってみると、3.2Vの表示 電池は正常の模様。

という事で電池を外した状態で、CMOSクリア作業を実施。(CMOSクリア用ヘッダピン2本をショートさせて電源ON)
その後、ボタン電池を元に戻して、再度起動してみた。

おや~ おやおや~
なんか違う緑のLEDが点灯し始めました。
BEEP音自体は変わりません。
緑ランプは、windowsのBOOTが出来てないよ~ という物らしい。
これはBIOSが立ち上がっているかも知れないという事で、ようやく、ここで パソコンを移動させて、PCをモニターに接続(実はこの移動してケーブルを差し込むという作業が状況を変えていたと後でわかりました)、
DISKはOSディスクを接続
マウスとキーボードを接続
して起動させてみた。

そうしたら あれれっ、BIOSの画面が表示されるようになりました。

どうもwindowsが起動前で、BIOSのみ起動している時には、上記のように緑LEDが表示しているようでした。
CMOSクリアを行った為に、起動されると、BIOS画面が初期化された画面が表示されていた。その為、時刻等の再設定を行い、各種BIOS設定値を確認後、再起動をかけて問題なければ...と
ハイ CMOSクリアーで 事象解決 ちゃんちゃん終了

かと思いきや、ここからが大変でした。

キーボード無反応

再起動によって、windowsのlogin画面が出たのですが、マウスは動くのですが、キーボードが反応していません。
キーボードは、USB接続の天下のREALFORCE。
恐らくキーボード関係のドライバが足りない為に、動いていないのだろうと予測。
更に、logon画面のパスワードは、タッチキーボードでマウスでテキスト入力できるのですが、知人からそのパスワードも明確にされていなかったので、loginもできない。

BIOSレベルでは、問題なくキーボードを認識して使えているのに、windowsのlogin画面になると、キーボードが認識されなくなる という非常に妙な事象に遭遇。

但しこの事象は、私のメインパソコンでも極まれに発生していた物で その時には、再起動によって特に問題なく使えていた為に、詳細な調査はしていなかった。

基本的には、windowsの新機インストールも場合により行う事にしていた為に、windowsの新機インストールを行う事にした。
新機インストール時点で適切にキーボード関係のドライバも自動インストールされるだろうと予測していた。

また、インストールに際して、プロダクトキーの情報は別途知っていたのですが、windows10媒体そのものがないという事を聞いていたので、windows10を私の別パソコンからダウンロードを行い、DVDにwindows10メディアを作成した。

windows10新機インストール

windows10のメディアとプロダクトキーがあるので、新機インストールを実行した。

と、ところが、インストール実行画面が出てもキーボードは無反応!

マウスで作業を進められる所は良いのですが、その途中でアカウント作成などテキスト入力でキーボードが必要な所が出てくる為、基本的には、インストールも断念せざるを得ない状況に。

昔は、こういう場合は、古来から伝わる技(^^;)で、PS/2キーボードを接続してなんとかする物だが、REALFORCEを購入時に、キーボードがBIOSレベルで動作するので、そんな物は必要ないだろうと言う事で、もう保持していない。
BIOSレベルで反応するのに、windowsで反応しないなんて事は、とてもおかしな事象。

という事で、PS/2キーボード急遽購入する為に、電車一本で行ける秋葉に行く事にした。電車に乗っている間に、ブツがある場所を検索してみると駅に一番近い秋葉ヨドバシにある事を確認。
現地で店員の兄ちゃんに「PS/2キーボードは、どこにあるのよ?」と聞いたら、兄ちゃんは、端末操作して1機種のみある事を確認。
元々1~2000円程度の物を購入する予定だったが、提示された物は、
「価格733円」 安い!

さっそくそれをリュックに詰め込んで帰宅して、再度インストール作業をやってみた。このあたりになると、ほぼ順調に行えたのだが、アカウントの登録時に、電話あるいはメールでの本人確認作業が必要だが、本人がいないので、その部分は後日行う事にしてスキップし、問題なくwindows10Home 64Bit がインストールされた。

windows媒体は各エディションで異なるわけでなく、プロダクトキーによって、適切に切り分けてインストールされているようだ。

マザーボードに付属する基本的なドライバなども全てインストール。

その後基本的作業確認を行った。

インターネット作業の確認の為に Edge  IE11 chrome など適時インストールして確認 問題なし。
DISKは OSドライブとしてSSD   データディスクとしてWD RED を2個の動作確認為に、それぞれ速度チェックプログラム起動させて、どちらも問題なし

上記はOSドライブ SSDの性能値。
素晴らしい性能で6GbpsSATAでは ほぼ最高値だろう。

こちらは、WD RED。
DISK回転数は5400RPM だが、まぁそんこなもんでしょう。

DISK関係は問題なし。

その次にwindowsに搭載されているメモリチェックを実施してみた。
16Gのメモリをチェックするのに時間は定かではないが、15分程度要して、結果は問題なし。

ドライバのエラーがないかをデバイスマネージャでチェック 問題なし。

更にwindowsの実後履歴に、致命的なエラーが出ているかどうかも、確認して問題なし。

これで一連の作業は完了なのだが、PS/2キーボードでの確認作業だった為に、USBキーボードを接続すれば、適切なドライバが自動設定され、USBキーボードも動くだろうと思って 接続してみた。

うっ 動かない。

デバイスマネジャーを確認してみると、エラーとなっている。
色々とやつたが、どうにもならない、そしてその原因を追及。

インターネットで調査して REALFORCEと今回使ったマザーボードで同一障害になつている人がいる事を発見。
結論から言えば、旧REALFORCEと特定のマザボードで同一事象となり、本質対応は、REALFORCEキーボード内のソフトウェァの変更という事で、これはメーカでないと実施できないものだとわかった。
その他暫定的に対応としては、エラーとなっているドライバの「無効化→有効化」を実施するだけて、キーボードが認識される。
但しこれも、システム起動時に、リセットされている為に毎回実施しなければならないので、あくまでも暫定的対応。

今回新機にインストールしたPCを使う人は、旧REALFORCEを使わないので問題はない。
という事で、ここで全ての作業が完了で、後は、最後の最後の総合評価を行うのみ。

実際のマシンは、このような物。
CPUは8700で、6コア12スレッドの 私のメインマシンよりも上の物。
システム全体は、とても静かに仕上がっているし、内部の空調関係も問題なし。
予算の関係で外部グラフイックボードは使わず、CPU内部のグラフイック機能を使っているが、基本作業として動画編集を行わず写真の現像処理が一番重たい作業になる予定だが、十分の性能。
パソコン筐体も十分大きく・剛生・静音性のある物をセレクトしてある。
電源は、外部グラフイックボードを使わないので、これも必要十分で小さめの物をセレクト。
最近の外部グラフイックボードは、かなり消費電力が高いので、その場合は、電源をそれなりのパワーが必要。
という事で全ての作業確認が終わり、パソコン筐体の蓋をして、横位置で寝かせてテストしていた状態から、縦位置にして、最終的な動作確認をすれば終了。
チャンチャン で終了する
予定だったが....アレ~

初めのトラブルが再発

そして電源をONにすると、なんと、最初のVGA関係のトラブルが発生し、モニターに何も映らないという事象が再発。

!!!!!  ?????  意味不明 意味不明 ... と一瞬固まる事10秒程度

これは、物理的なマシンの状況に依存しているだろうと言う事で、その状態で、パソコンのVGA接続端子をちょっといじってみたら、正しく映るようになった。

結論から言えば、当初のVGAトラブルは、どうもVGA端子周りの接触不良だったと結論した。

どうも知人が、私が当初用意していたEIZOモニターに付属のDISPLAYポートケーブルをなくしてしまって、新たにコードを購入し接続したそうだ。
そのケーブル自体は接続するのに、私が行っても若干PCのVGAのクチにストレスを与えるようなキツキツの物だったので、恐らくはそのコードを入れ込む時に、マザボード側のそのあたりの接触不良を招いてしまったのだろうと 結論した。

なので、本来は、CMOSクリアの作業も不必要だったという事で、windows10の新機インストールも不必要だった という結果に(>_<)

まぁ、今回の作業で、なくしてしまったwindows10媒体も作成したわけで、私が全てのマシンの状態を確認したので、上記トラブル以外は安定したマシンになったと思う。

最終的には、マザボードの交換(あるいは接続コード自体に問題があるのかも知れないが)を実施する必要かも知れない

感想

windowsパソコンの自作に関しては、人の適正も若干あるかなっと...

私も歳をとって、若干トラブル対応の箇所で手順をさぼった箇所もあるかと思ってしまった。
パソコン歴40年でプロとしてユーザサポートも行ってきた私も...(>_<)