NZXT H710 PCケースの特徴

PC[コンピュータ]

NZXT H710 というwindows ATXタイプのPC筐体を購入しました。
基本的には ATXでもその上のクラスであるExtended の大きさにも対応としています。
これを購入する人は、PCマニアの人達だろうと思えます。
ちょっと特殊な部類のケースですが、私もそうですが人によっては、他のケースにない数々の特徴のあるベストケースにもなり得るものです。

ケースの底面です。
2cm高さ程度の足が4本あり、下からのエアロフローも考えられています。
左側は、電源を入れた時の空気の取り入れ口となりますが、ここは、幅10cm程度で若干電源部に搭載されてるファンよりは小さい感じです。

電源部が入る下側には、メッシュタイプの取り外し可能な網のカバーがついています。指で、少しカバーを浮かせてやれば、簡単に外れます。

 

ケースボトム側からトップを見ているものです。
右側が前面、左側が背面です。
マザーボードを設置した時の、CPU部分の切り抜き部分が大きいです。
CPU交換やCPUファンの交換程度であれば、マザーボードをケースに設置したまま十二分に作業が行えると思います。

 

ケーストップ側からボトム方向を見ています。
左側がケース前面です。
2.5インチSSDを設置する箇所が三つある事が特徴的です。
というか、通常だとケース前面の箇所にDISKエリアがズドーンと取られている箇所が、単なる空き空間になっています。
ケース前面についている吸気ファンの風がまともに、ケース背面に抜けて行く形になりますし、とても広々とした空間にマザボードが設置される事になり、メンテナンスは非常にやりやすいようです。
コの字の橋げたのような物は、機能性はなく、単なるデザイン上で、ちょっとマザボードの端子が出るコードを隠す為にあるようです。
このケースのマザボード側側面は、強化ガラスで外部から見られるので、こう言った所に力を入れているのがわかります。
もちろんこの筐体は、今流行の電飾でいっぱい飾る事もできますが、私は、そういうオプションは設置しません。

 

ケース前面(上記左側)には、12cmの3連ファン仕様となっています。これは標準で装備されています。このファンもなかなかに静音らしいです。

この部分は、14cmファン2連に変更する事も可能ですし、この部分の厚み方向は十分にあり、ここに水冷のラジエータ+ファンを取り付ける事も可能となっています。

 

ケースの裏面です。
このケースの特徴として、配線の裏配線にこだわっており、配線のルートや、それをまとめるバンドなとが既に装備されています。
この裏面にも、2.5インチSSDを2個装備できますが、ちょうどこの部分はマザボード上のM.2スロット部分にあたるので、将来M.2を使う事を考えれば、あまりここは使いたくないのが本音です。

このケースは、3.5インチDISKを使うというより、SSDを区切って主体的使う事を想定した物になっており、筐体内に沢山のDISKを積む事には向いていません。

 

3.5インチを最大3個積める場所が、左下側に見えます。
この位置はケース前面と後面側にずらす事が可能です。
実際には電源およびそれらのコードの関係で配置が決まると思えます。

 

ケースボトム+ケース前面部分をとらえた画像です。
ケース前面カバーは、右側の空き空間に手を差し込んで、がばっと右側に引く形で開けます。この部分は、初めての場合力加減がわからずひやひやものですが、、コツさえつかめば、簡単に開ける事ができます。

 

ケース前面のパネルと更にファンメッシュカバーを外した状態です。
私は、ケース前面にファン3連を使うのは初めてです。
ケース前面には、DISKのみならず、DVD装置などを入れる箇所もありませんので、かなりイレギュラーなPC筐体ですね。

 

このPC筐体は、数々の特徴がありますが、一番は、トップ部分の扱いだと思います。
このトップ部分には、ケースファンや水冷ユニットであるラジエーター+ファンを設置するのに、恐らくベストに近い形の設置性を持っていると考えられます。
上記写真は、標準仕様で、ケースファンのみを設置する場合の設定です。

これは、通常ケースだとトップからマザーボードトップまでの位置が、約3.5cmある事が測定されます。
通常ケースファンの厚みは、2.5cm程度なので、ここに装着しても、マザボードとか被る事なく、干渉を気にする必要はありません。
ただしこのままでは、水冷キットを装着すると、ラジエータの厚みがあるので、問題が発生する可能性があります。

 

トップ側のファン接続部を取り外します。

 

取り外したファン接続部を くるっと裏返しにして装着すると、なんと言うことでしょう ファン接続部が、更にトップ側移動する事になりました。
このケースの最大特徴はこの部分です。

 

そうして、再度ファン接続部から、マザボードトップまでの距離を測ると、約6.5cmにもなり、ラジエータ+ファンの厚みがだいたい5.5cmなので、全くマザボードに影響もしません。
また、5.5~6.5cmの箇所の切り込み部分も使えるので、ここからマザボードに必要なケーブル関係を裏から出す事も可能になります。

こういう事は、PCケースを色々と経験しなければ、わからないような事です。
簡単な機構ですが、他のケースでも是非取り入れて欲しい機構です。

次回は、いよいよこのPC筐体に現在のマシンからの移行を報告予定です。