タイムシンクロと動画撮影

動画[MOVIE]

先日の録画パラメータ

SS 1/100 F5.6 ISO500(固定) ピクチャースタイルFL  WB A1(Auto 雰囲気を残す)
測光モード 高輝度優先
露出補正は意味なしたが、途中で光りの状況がめまぐるしく変わる場合にはAUTO露出を使う為に、+0.7 にあらかじめ設定

タイムシンクロ関係について

一番安定的に使用できるのは
カメラ-(HDMI経由)-NINJA V + AtomX で記録する場合には、原理上、カメラからの映像データ(+音声)がHDMI経由で送られてくる事で、タイムシンクロが作り出す 基準タイムコードを そのまま映像データに付け加えると、遅延が発生してしまう。

1.カメラ 基準タイムコードフレーム 00 である映像が作られたとする
2.HDMI伝送によって映像が実際にNINJA に到着した場合には 時間がかかっている関係で、数フレーム分遅れた状態で、その映像にタイムコードが付記されてしまう。

本来映像に付記すべきタイムコード   00フレーム
HDMI伝送によって遅延したフレーム が βフレーム分 あったとする
そうすると、送られて来た映像に 00フレーム+βフレーム分 が記録されてしまうと、他のタイムシンクロ機器と整合性が合わなくなる。
つまり βフレーム分だけ 遅い映像となってしまう。

NINJAでは これをどう回避しているか...
あらかじめ 上記 βフレームを検出する機構を搭載している。
βフレームを検出する為に、NINJAがわから、ある同期合わせの為の音声信号を、音声端子より出力し、それをカメラのマイク入力に食わせる。
その状態で、NINJAは、βフレームの算出するという方式をとっている。
一端 βフレームを検出した後は、NINJAとカメラのマイク端子接続は意味がなくなるので、外しておく。
検出されたβフレームは、NINJA側でオフセット値として記録され、それ以降にカメラから送られてくる映像信号をNINJA側に記録際に、オフセット値が考慮された値つまり
 00フレーム+βフレーム分βフレーム分= 00フレーム 

が映像に記録される事になる。

実証実件をしてみた。

NINJAをタイムシクロ・マスターとし UltraSync ONE をスレーブとして、まずタイムコードをシンクロさせておく。

カメラの音声端子にUltraSync ONE を接続してタイムコードを記録させる
更にその状態で
カメラ-(HDMI経由)-NINJA V + AtomX

でNINJA側にも映像+音声(ここではUltraSync ONEのタイムコード)を記録する

そうして出来上がった映像には
NINJA側 タイムコードは補正された00フレーム
映像内音声には 基準タイムコードである 00フレーム
が記録されている事になり
同一タイムコード状態になる ハズ!!!!
であったが、どうも一致はしない あれれ ???

以下に画像を元にどの程度のタイムコードのずれが発生しているのか計測してみた
A. NINJA側   元(補正後)タイムコード      34
B.                  音声記録されたタイムコード     12
C.Z6媒体側 音声記録されたタイムコード       28

本来であれば B.=C. にならなければならないが これは非常解せない。
C.について、無理矢理推測を進めると C.のタイムコードを記録する際、Z6Ⅱの媒体に記録する直前にタイムーコードを記録するまでの時間が経過している。
B.について NINJA側に記録された音声内のコードは、Z6Ⅱのメモリ上に存在している音声データにタイムコードを記録しているので、速度が速い。
A.について NINJA側では、かなり遅い記録時間となつているが、これは理解に苦しむ...

しかし最終的には、NINJA側で補正後のタイムコードで、別収録したF6音声と合わないので、結局C.に対しては、編集段階では、音声タイムコードから生成されるタイムコードのクリップ属性に対して オフセット 34-28= 6フレーム分を与えてやれば、正しくリンクできる事になった。

この事は、別途、NINJAを利用せずに
F6 からタイムーコードを直接カメラの音声に記録した場合も、フレーム数は忘れたが、同じようにやはり、数フレーム分のオフセットを与えて処理をした時が存在していた。

どうも カメラにより このフレーム数は、違うようなので、別途 Z9でも調べておく事にする。

なをZ9だと 3フレームの誤差で済んでいる。
やはりZ9の方が内部処理が早いのかも。