AtomX SYnc と ZOOM F6 製品評価されていない

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AtomX SYnc 配下で ZOOM F6がブルートゥース通信でタイム同期がとれる仕様に関して、Atomos側とZOOM側で、十分な評価がされておらず、その接続手順や、事例がないので、その辺りの問題提起をしたい。

明確な説明書がない中で評価しました。

正しい接続例

これは AtomX SYncと ZOOM F6が正しくリンクされた状態です。
左下隅に、「EXT 29.9D」と点灯しています。
EXTは外部リンクを表していて、ブルートゥース(BT)でなく有線で接続しても同様の表示となります。
29.9D の意味は DF=ドロップフレーム の意味です。
!!!注意が喚起される場合!!!

外部で設定したフレームレート(ドロップフレーム含む)と内部で設定されているフレームレートが異なる場合には、内部フレームレートと外部フレームレートが点滅します。
その場合、内部フレームレートは、赤色で「INT 29.9」等と表示されます。

–F6側不具合–
F6側では、内部フレームレートを決定する場合、表記上
ドロップフレームの場合 D
ノンドロップフレームの場合 ND
と表記・入力選択しますが、NDで設定した場合には、ここには、NDは表示されず、ブランクのままです。
入力操作で設定した値が正しく表示されていませんし、マニュアルにもそういう記述はありません。(2021年3月2日時点)

正しく接続されている一例です。
NINJAをタイムコードネットワークの中でクライアントとして動作させています。
この場合、サーバは、UltraSYnc ONE です。
通信同期形態は以下となっています。
UltraSYnc ONE (サーバ)–RF通信– AtomX SYnc(クライアント) –BT– F6
この場合には、全てのフレームレートが 29.9DF で統一されています。

ちなみに UltraSYnc(=AtomX SYnc)側では、
ドロップフレームの場合 DF
ノンドロップフレームの場合 (ブランク)
となっています。

「きちんとシステム全体で表記を合わせろよ」

システム間で相違がある場合には、注意事項として各システムで注意喚起するのが、普通です。総合評価検証がされていない最たるものですよ。

不整合のある場合

signalの箇所の表記がないのは、タイムコードネットワークでサーバとなってる UltraSYnc ONE (サーバ) の電源をOFFした為です。その配下でも、

AtomX SYnc(クライアント) –BT– F6

は正しく動作しているようです。

更に この状態で、AtomX SYnc(クライアント) も F6側も電源OFFとしました。

その次に、AtomX SYncをサーバとして動作させようとしました。

— AtomX SYncフレームレートが不明 —
その時点で、AtomX SYnc側では、フレームレートを表示している領域がありません。この場合、フレームレートとして何が設定されているのかわかりません。
この状態で、F6をBT接続されると、
EXT 29.9  (白表示)/  INT 29.9D  (赤表示)
が点滅して動作していました。
点滅表記は、外部と内部のフレームレートが異なっている為と思われます。
外部である AtomX SYnc側 が、29.9ND(ノンドロップ)仕様で動作している為と思われます。

AtomX SYnc側が、Serverとなった場合には、フレームレートはどこで決定されているのでしょうか?

推測事項として、NINJA側が接続するカメラで設定されるフレームレートが反映されるという仕様であれば、それも一つの見せ方ではありますが、私が検証した限りでは、上記カメラ側のタイムコードあり/なし フレームレートの変更には 依存していない結果となっています。

結果

あきらかに、実使用レベルでの総合評価が、ZOOM側、ATomos側共にできていないと判断します。

またATomos側の説明書において、タイムコード関係について詳細な機能や設定の仕方が明確化されていません。

現在、AtomoS側に対して、Serverとなっている時の、フレームレートはどのように決定されているかの問い合わせをしています。

UltraSYnc ONE が無ければ、正しいフレームレートが設定できません。

ZOOM側もきちんと評価されていないのが、明らかです。

本来であれば、最終的に、画像と音声を編集ソフトウェアレベルで同期できるところまで、確認した事例をアナウンスする必要があります。

追記自己解決

試行錯誤の結果としては、以下の推測を立てた。
AtomX SYncがクライアントの場合

この場合にフレームレートを決定しているのは、サーバであるUltraSync ONE 等で決定された物が利用され、AtomX側は変更できない(確認済み)

AtomX SYncがサーバの場合

サーバとなる場合、あくまでAtomXはHDMIカメラと接続された事を想定した製品であり、カメラが接続されていないと、規定値あるいは以前設定されたフレームレートで動作する。

やはり、カメラと接続されている事を前提とした場合、カメラ側を接続した上で、フレームレイトの DF/ND を設定されなければならない。(推測)

カメラで接続された場合に念の為に、カメラキャリブレーションを実施後、更に上記
TimeSYnc タブ内に存在する、TimeCode セットのボタンを押してみたら、なんと、Use Drop Frame が Activeになっており、変更可能となった。
(以前そこまでやったように思うが、詳細は指向錯誤の中での事なので、何か組み合わせが間違っていたのかも知れない)
ようやく初めて、Use Drop Frameを変更できるようになって、Onに設定した所、正しく、F6側でも EXT 29.97D(白色点灯) が表示ができた。

こんな事、明確にマニュアルに書いておけ!  と言いたい。

atomosのマニュアルは全体的に抜けている記述も多く、低品質だと言わざるを得ない。

なを海外レビューを見ていると、F2-BTも直接、AtomXに接続している人がいるようなので、やはり、AtomXは機能的にはとても高いと思うが、マニュアル品質がほとんどユーザの理解を想定した記述になつていないので、ユーザは混乱の極みだろうと思う。