Nikon Z9 に行く前にデジカメは進化したのか

BALEET[バレエ] PHOTOGRAPH[写真]

上記写真は、現在から17年前の2004年にEOS 1Dで撮影した画像です。
恐らくスポーツ系統で撮影する一眼レフタイプのデジカメとしては、最初の物で、たかが画素数は 415万。

一方こちらは、2021年に撮影した写真。
Nikon D6 + Nikon 120-300mmF2.8で撮影した物で、画素数は、2000万画素。

どちらも、Capture OneでRAW現像。
Capture Oneも最初のバージョンと最新世代で現像した物にもなっています。

私自身の舞台写真に対する現像スタンスも変わって来ているようです。
最初は、もちろん現像も初心者であった事もありますが、人の肌色を優先的に現像していました。
それでも2004年当時にこのようなバレエの舞台写真をたたき出していたのは、恐らく、日本では私1人だったと自負しています。
バレエ発表会の写真を撮る時の私の思いは、「今撮っている写真がその人の2度と来ない時の写真になるかも知れない」と言う事ですが、今でも同じ思いで撮影しています。

2021年の写真は、肌色中心という思いは変わらないが、27歳となり大人の魅せる舞台バレエという事で、全体的に少しマゼンダ方向に色味を振っています。
被写体が2004年の写真のように中学生の女の子だったら、スタジオ写真のように白は白に、現像すると思います。

現在は色々な要素を考慮して、人によっても現像も変えている場合は多いですが、果たして、世の中他のバレエ写真で、そこまで考慮して変えているのかと言う思いもあります。
まぁ、そもそも数千枚の写真に対して細かくRAW現像するなんて事は、恐らくはやろうと思っても、出来ないのではないかと思います。
この辺りは、別に作成しているTangent-Kbの動画を参考にして下さい。

一眼レフタイプのカメラの最初と多分最後となるカメラを使った事になると思います。
常に、ストレスなく撮影し少しでも画像品質の良い物をお客さんに届けたいと言う思いで数限りなく、その時代毎の最新世代のカメラを使い続けてきました。

一見したら、カメラに求める機能はそれほど変わっていないし、機能・品質が上がっているようにも見えないかも知れません。
特に、私たちが撮影している内容は、カメラの非常に基本的なパフォーマンスを使っているに過ぎないのですが、それが故、一番カメラの本質的な実力を求めている事にもなっていると思います。

ところで、上記被写体は、姉妹の写真で、
2004年の方が、中学生でお姉さん
2021年の方が、27歳で妹さん
KidsDanceMバレエ教室を教師のお母さんと共に支えているバレエダンサーです。

姉妹でバレエと共に人生を歩んでおり、恐らくこの人生をバレエ人生として最後まで続けるものと思われます。
私自身の年齢からすれば、最低でも後10年間ぐらいは彼女達の写真を撮り続けると思ってます。

その時のカメラは、超進化していると思いますが、基本的には、Nikon D6の画像で、既に十分でこれを越える意味は見いだせないと思っています。
但し、ミラーレスNikon Z9以降に求めるのは、静音撮影のみで、これによって、カメラの機能を十二分に発揮し、カメラマンの労力が軽減され、多人数の撮影をする時には、品質がアップされるものだろうと思われます。
恐らく私の最後のカメラは、Nikon Z9 になるのではないかと思っています。