カメラで譲れないパフオーマンスは人それぞれ

BALEET[バレエ] PHOTOGRAPH[写真]

副題 f(D6) > f(R3) > f(α1)となる関数f を定義せよ

Nikon D6  / EOS R3 / SONY α1

どれもそれぞれに特徴がありますが、どれが一番良いかは、ユーザが必要とするパフオーマンスによって異なります。

私はクラシック・バレエの撮影を仕事にしている他、趣味では風景撮影を行っています。

バレエ写真の撮影には、連写機能は使いません。
たかが30fps=33ms/枚 オーダ感覚での連射では、バレエの動きの頂点を撮れないと考えています。
動きは頂点で撮ってこそ、本来のあるべきバレエの一瞬を撮影できると思いますが、その一瞬を逃せば、被写体ブレになったりする事もあります。
たとえ連射で撮ったとしても、被写体ブレになつている率は高いと思います。

バレエは予め決められた一つ一つのシーンをダンサーが魅せる事で、ダンスが構成されて行きます。
動きの過程を撮るという事もあるにはあるりますが、それは極めて少ない。
例えば ランベルセ一つ撮るにしても、その頂点の前後を撮影しても写真にはなり得ません。

撮りたい一瞬のシーンを1カットで撮るという事になる。
それはあたかも、バレエダンサーが一つ一つの研ぎ澄まされたパに呼応しながら撮影して行くのが、バレエ・カメラマンの基本だと思っています。

カメラに必要な機能は、シャッターをきちんと押せる事が絶対条件です。
私は、常にカメラを買い換えてきた最大の理由は、その一点のみの基本機能を最大に重視してきた経緯があります。

Nikon D一桁機にしろ、あまり話題にはなりませんが、D4sまでは、標準のシャッターストロークの長さが長く、私の指の感性には、追随してきていなかったですね。
その為、常にメーカの修理改造で、シャッターストロークの調整を行い、ストローク量を短く改造してきてもらっていました。
ストローク調整には、半押しまでのストローク量と、半押しから全押しまでのストローク量の調整をメーカに指示します。

D5になってやっと、標準のストローク量が少なくなって、標準のままで使ってはいましたが、標準では若干ストロークが長めかと思っていました。

D6になって、ストローク量は、適正になったと思います。
但し、こういうシャッター・ストローク量の変更にまで、自分のパフォーマンスをかけるカメラマンは、今となっては、少ないのではないかと思っています。
現在のD6は自分の感性スピードをストレートに反映できるシャッターだと思っています。

現代のカメラは、一般的には非常にシャッター性能・フィーリングが悪くなっていると思います。
特に半押しと全押しの切れ目がわかりずらい。

α1なんて、ざっくり言ってしまえば、全押ししかないような感じだし
R3も、ストローク量は大きめで、1カットで動きを追いながら、撮るようなカメラでもなくなっている。これは1DX3でも同じだと思います。

恐らくR3はシャッターストローク量を変更できると思っていますが、それでも、標準仕様では明確な半押し、全押しのシャッターフィーリングはよくないと思っています。

SonyやCanonに対して、私のようなフィーリングを求める事は、もう永遠にできない物と思っています。

特にNikonには要求はしていませんが、Z9では、絶対的にこのフィーリングを大切にして欲しいと思っています。

極端な話しをしましょう。
α1 R3   D6 から 連射と動画機能をとったら
あなたは どのカメラを選択しますか?
私にとって必要なパフオーマンスの本質は、そこにあります。
特に動態を撮影するカメラマンの場合、そのような状況でもあなたは、α1やR3を選択するのでしょうか?
そうした場合、仕事で生活に関わる金を儲ける事に関しては、D6を選択せざる得なくなると思っています。

連写で動態を撮影するカメラマンは、絶対的にカメラマンの動態視力という自己のパフォース力を衰えさせていると思っています。

また私には必須の機能ではありませんが、
動画ユーザは、何かyoutuberも含めて、動画撮影に求めている機能要件がとても、古めかしいと、動画初心者の私は思っています。

α1、R3にしろ タイムシンクロ入力ができないし、個人レベルでのマルチカメラに対する運用も考えられてはいません。(プロニーズのマルチカメラに対する運用サポートするシステムもありますが)
音に対しても、音を同時にXLR端子で収録する機構があればそれで良しとしているが、なんでそんな低レベルなんだろうと思っています。
基本的には、マイク入力された物は、別々のトラックとして管理保存されないと、後工程での編集作業工程の幅がせまくなってしまいます。
32bitフロート録音及びマルチトラック収録を明確にシステムの1部としてサポートして当然だと思うのだすけど。