ダンサー

12年の年月とわ

shinno001[演目] ジャイロキネシス パフォーマンスから
バレエダンサーがヨガを元に考案したと言われる物です。

[ダンサー]
新野亜矢さん
私が12年前に、タンバリン・エスメラルダで撮影した彼女です。
現在所属 エプリ・バレエスタジオ。
ジャイロを指導する人としては、若い年齢ですが、自分の目を身体の内部に向けた事は、
指導者としてとても良い事だと思います。

[写真的考察]
D4 +  24-120mmF4 ISO1600
ノンストロボで、外光と室内照明だけで撮影しています。
この写真を撮影する一ヶ月前にジャイロを見学すると共に、光の状態を確認して、
良い光周りだったので、それを想定して撮影しています。

光を見極めるという事に関しては、私もまだまだ勉強しなければならないと考えています。
しかし、カメラマンとしては光と影を見極めるというのが、全てのジャンルの写真で必要な
事だろうと思えます。

[感想]
以前撮影した時は、少女の面影が漂う可愛い女性だったですが、
12年を経ると大人の女性になっており、時間の流れを感じてしまいました。

バレエというのは、数年でどうなるものではあり得ません。
10年・20年やっている人達は、非常に多くの人達がいます。
我々プロカメラマンは、そういう人の時の変遷も撮影して行くのも使命であり、
かつ楽しみでもあります。

アラベスク

[演目]
バレエスタジオAileさん 発表会から創作バレエ Summer Dreamから
[ダンサー]
浅田 愛さん 公演セイバーブルー/三千世界の彼方/等に出演している 情感豊かなダンサーです。
演劇的な活動もされていると聞いています。

[写真的考察]
D4 + 200-400mmF4
写真撮影としては、誰もが撮れる内容ですね。
やはり、この写真もポイントは、肌色と白のロマンチックチュチュの白の再現がメインになります。
通常 舞台の写真撮影を行うと、背景の色はほとんど出ない場合が多いのです。
上記写真も、何も対処しなければ、背景は真っ暗となります。
舞台写真のポイントは、きちんと、白トビの許容範囲をどこまで許し、白の階調の部分と背景の一番暗い部分をある程度生かす事を考えて、写真全体のダイナミックレンジのコントロールをしなければならない事だと思っています。

[私的感想]
アラベスク・パンシェではここまでスピリッツしたいですね。(^^;)

創作バレエ(Aile)

[演目/主催者]
バレエスタジオ エル(Aile)主催者 阿部純子さん。
彼女創作の生バイオリン演奏の元での創作バレエ 「遙かなる弦の調べ」から「バレエを思考する」。

[写真的考察]
通常のバレエの写真ですと、背景の色もある程度出すような現像作業を実施するのが普通です。
バイオリンの単線に合わせて踊られる コンテポラリーの部類に入る ソロダンサーの写真です。
このような場合には、背景を見せる必要はありません。
撮って出しの写真でもある程度の結果は期待できるものですが、背景黒、被写体白 という場合、得てしてコントラストが強くなり過ぎたりします。
また、衣装の白の質感を出すという事も必須事項です。
白トビなどもってのほか。
スタジオ写真のような写真を心がけて現像を行うという事になります。

[トピックス]
カメラマンである私は今もバレエを習っています。
20年くらい前には「スタジオ一番街」というオープンスタジオでレッスンを受けていました。
主に子供主体という事でなく、大人がバレエレッスンをするような所でした。
逆に中学生くらいが来ると目立ちます。
その中で中学生くらいの女の子があるクラスに出ていましたが、その時のバレリーナさんが、バレエスタジオエルさんの主催者になったようです。
時は巡り中学生の女の子はバレエダンサーに、IT企業のエンジニアはバレエカメラマンに 20年という歳月は、人の強い意志の方向に人を変えて行くようです。
[ご案内]
2012年8月18日 16時30分開場 グリーンホール相模大野 にて バレエスタジオエルさんの発表会(無料)が行われます。
バレエ発表会3回目ですが、隅々まで神経の行き渡った舞台が見られると思います。