撮影テクニック

エスメラルダ

演目内容
エスメラルダ。
バレエコンクールではよく踊られる演目で、タンバリンエスメラルダという名称でも呼ばれていますね。
ジプシーダンサーである娘が最終的には悲恋の末亡くなって行く物語で、現状では全幕公演というのはない模様です。

写真のダンサー
新野亜矢さん。(写真は9年前のものです)
現在エプリバレエスタジオでバレエ教師をやられています。
また化粧品やチャコットのモデルもやられている素敵な方です。

ダンス考察
なんの事はないポーズです。
言ってしまえばこのポーズだけ取り出せば、誰でもが出来てしまうものと思えてしまいます。
しかし、本番の舞台上で一つ一つの動作をお客さんに見せて、更に一番良いのは、目線がしっかりしているという事です。
人物の写真は全て目が命です。
それはバレエでも同一です。
目は自意識だけでコントロール可能なものですから、舞台に立つ人はプロは言うに及ばず初心者も必ず目線の意識は持たなければなりません。
アラベスクやジャンプなど大きなパでなくとも、ありふれたポーズでも心に残る写真というは出来るものなのです。

写真考察
写真自体はEOS-1Dという400万画素のカメラで撮影しています。
今時スマートフォンでさえ1000万画素という時代にその当時はまだまだデジタルカメラ創世時代だったのです。
発表会での小品集の一つとして踊られたものですが、私の場合は、必ずRAWで撮影し、後日カラーマネージメント環境のしっかりした環境下で、全体のダイナミックレンジを調整したり肌色を中心に現像したりします。
演目内容や発表会と公演によって、照明効果も考慮して現像するのも当然の作業と思います。
よくJPEGで撮影している他の業者さんもいらっしゃるのですが、厳密な色のコントロールができないので私はRAW現像という手法をとります。
以下の写真はよくありがちな色のコントロールのないダメ写真です。 

エピソード
発表会本番の舞台でしたが、板付きから始まるものだったはずですが、なんと彼女が舞台中央に歩いている時に 音が鳴ってしまいました。
そしてやり直しされました。舞台で「やり直し」というは原則なしの世界です。
彼女はとても動揺を受けたようでしたが、その時の写真です。

注意
windows添付のブラウザIEでは、正しく写真を鑑賞できません。
色が正しく出るSafariでご覧下さい。