高齢の親の認知証を経験して

生活[LIFE]

高齢の親の認知証について
認知証はその進行度合いによって、様々な問題が発生します。
「軽いから問題が少ない」という事ではありません。
むしろ認知証になりつつある時が1番難しい問題を抱えています。
認知証の最たる問題点は何か答えられる人は経験者でないとわかりません。

あなたにわかりますか?

認知証後期になれば、身体活動についても色々な問題が発生し、短期記憶能力が衰えてしまい逆に問題点となる事は少なくなる場合が多いです。
認知証の症状で1番の問題は、
「その人の理性面が低下し感情面が出やすくなる事」です。
本人は認知証とは思わないし、しゃべり方も通常と変わりません。
しかし、その人の行動を決定している箇所が、理性でなく感情が大きくなる事です。

他人にとっては本人が言っている事が、本当に理性的に言っている事なのか感情を前面に出した事かが、あいまいになります。
この時が1番の問題時期と考えます。
この時には、本人も自身を正常として、他人の言う理性的な事と合わなくなってきます。
とても困る事は一つあります。
例えば まだ理性的な時に遺言書を書いて残したとします。
ところが、後年認知証が顕著になってくると、その時に活字にした遺言書とは異なる意思決定をしてしまう事です。
非常に困る事です。
このような事は誰にでも発生する事です。
人は誰しも自分の将来について上記事項は発生しない物として、人生設計を考えがちです。
特に多いのは、サラリーマンが定年退職する時期約60歳以降での人生設計を考えた時に、その事をほとんど考えていない事です。
確かに60歳くらいでは大概は、頭は回転しているでしょう。
しかし、よほどの事がない限り、70歳になるとその性能劣化が発生してきます。
自分だけわ…
という考え方は、人生設計においては考えない方が良いと考えます。
1番の問題は、金銭に対しての設計です。
60歳で色々な活動を初めてトライする事。
その頭脳が同じく70歳にも同じく働いているという前提に立つ事は辞めた方が良いと思います。
自分が扱う金銭が多額になればなるほど、その時のブレ幅は多くなってしまいます。
要は60歳から人生の元となる金銭について長期計画に基づく利益を求めてしまう事は、私はお勧めしませんという事です。
私の感覚では、やはり60歳以降の人生では、大風呂敷を広げるよりは、コンパクトな手提げカバンのような人生をうまくきりもみする方が、いつかブレが発生した時の、対応がし易くなると考えています。
60歳代は、70歳代以降の事をどこに置いて活動する必要があると思います。
人生最後はうまく着地したいものです。