左右分離型ワイヤレスイヤホン

PC[コンピュータ]

先日 Sony の左右分離型ワイヤレスイヤホン XEA20を購入しましたが、その他の左右分離型ワイヤレスイヤホンを評価してみました。

同様タイプで、代表的な物としては、
BoseのSoundsport Free
B&OのE8
があります。

厳密な音質評価ではありませんが、恐らくこの3者が全てのこの手のタイプを代表していると思います。

左右のイヤホンの通信

非常に大切な機能として、NFMIというキーテクノロジーの採用の有無があります。

通常左右分離型ワイヤレスイヤフォンは、左右のどちらか一方だけが、クライアントであるスマホ等とwifi(実際にはブルートゥース)を利用して通信しています。

そしてもう一方のイヤホンに、更にwifiを利用して音を飛ばしています。
よくある障害に、片方の音が聞こえなくなるというのは、この為です。

通常ブルートゥースで音を飛ばすと、100msほどの音の伝わり方に遅延が発生すると言われてます。
何も対応をしなければ、右と左で音のズレとして100ms=0.1秒 の遅延が発生してしまい これでは、音楽を正しく聴く事ができません。
その為、ブルートゥース方式で片方から片方へ音を流す場合には、そのタイミングのズレを調整する事になります。
一般的には、これで良いのですが、例えば、スマホで動画を見ながら、その動画の音を聞くとなると、基本的にこの100ms程度のズレが、動画とその音にズレが発生してしまいます。
左右分離型タイプで問題となる一つは、この動画と音のズレです。
本来であれば、動画も音のズレを調整して同期させれば良いのですが、現状ではそういう事はできていないようです。

キーテクノロジーのNFMI はこの左右分離時の遅延を解消する為のものです。
左右のインタフエースにブルートゥースでなく、電磁誘導を利用します。
原理はコイルに磁石を近づければ、電磁誘導として電気が発生する事を利用します。
この電磁誘導であれば、その遅延は、2~3ms まで短くできて、実質音の遅延を人間が判別できないそうです。

音の伝導

次ぎにイヤホン自体がオープン型になっているか、あるいはインナータイプ(カナルタイプ)の物であるかによって音の出方や外部振動の伝わり方が変わってきます。

インナータイプのものは、外部の音を耳栓で遮断して、耳の奥で音を鳴らすタイプです。こちらは、耳栓の種類にもよりますが、基本的に音、特に低音の出方がよくなる傾向にあります。
但しインナータイプのものは、例えば人間が歩くと、そういう振動が骨を伝わって、ボコボコという形で、イヤホンにまで伝わってしまいます。
一方オープンタイプのもの、つまりは、音を耳のそばで鳴らして、外部の音と一緒に耳内部に取り込むものは、低音は出にくくなりますが、骨伝導のような音はなくなります。

総じて

代表的な左右分離型ワイヤレスヘッドフォンに関しては、

Sony と B&O  がNFMI方式で 音の左右の遅延や、スマホ動画との音のズレは少なく、左右の音の途切れは、少なくなります。

Boseはブルートゥース接続タイプなので、その分、左右の音の途切れは多くなる傾向と、動画との音のズレが発生しやくなります。
SonyとBoseは、オープン型です。
B&Oは インナー型です。

身体を動かして、その身体の動作に伴うボコボコ音が発生しずらいのは、SonyとBoseです。
低音の出方は B&O > Bose > Sony です。
但しその分 周囲の雑音の聞こえやすさにも影響してくるので周囲の雑音の聞こえやすさに関しては、 Sony > Bose  > B&O です。

単に音が良いのは、B&O に決定です。但しこれでは、スポーツ等には使いづらいです。

私は結局 二つを入手し 状況によって使い分ける事にしました。

ウォーキング時 Sony
カフェ時 B&O

という形です。

Boseに関しては、有線タイプのQUIET COMFORT 20を持っています。
COMFORT 20は元々インナー型でなくオープン型ですが、ノイズキャンセルした時のその静かさや格別なものがあり、その分だけ低音も出るようです。
今回 B&O を比較すると、外部の音の遮断力を比較すると、B&O でも同様くらいの音の遮断力がありそうだったです。