バレエカメラマン

ライモンダ

ライモンダ第3幕から 大園エリカさん

写真のダンサー
大園バレエスタジオ主催者 大園エリカさんです。
とても素晴らしいダンサーです。
幾つかのバレエに関する著書も書かれています。

演目内容
ライモンダ
特徴的な踊りのシーンが多い演目です。
第1幕では、長い白のスカーフを持って踊るライモンダのパドドゥが有名です。
第3幕のライモンダとジャンとのパド・ドゥでは、女性バリエーションで 手を打つシーンが有名で、よく発表会で踊られます。

写真的考察
撮影カメラ EOS1DMark2
写真のアラセゴンに上がった足は、教科書通りのお手本となるような正確な位置で、身体全体に伸びやかさがあり、軸もバランスも見事に一点に集まったもののように見えます。
自分でも素敵なシーンだと思ってしまいます(^_^)

コンクールなどでは、アラセゴンに上げる足は高いほど得点が高いように思われがちで、必要以上にそう踊るダンサーが沢山います。
私はそれよりも正確な位置でキープできる方が好みです。

プロのダンサーは、初心者に比較して一つ一つのパをお客さんに見せている時間が長いです。
上記写真などのように、普通のダンサーでは、なかなか全てが揃わないのです。
カメラマンとしては、優秀なダンサーのこういうシーンは、10回撮影しても10回同じシーンが撮れてしまいます。

発表会ではアマチュアダンサーの方が多いのが一般的です。
カメラマンの技量としては、どちらかと言えば プロダンサーを撮る方が簡単なのです。
アマチュアが多数占めている発表会では、プロ公演を撮る事とは、別な資質が必要です。

その資質の一つに、写真撮影後の写真のセレクション時には、バレエの一つ一つのパの正確性を理解しておく必要があると思えます。
複数の同一カットを撮影し、その中から良い一枚をセレクトするという作業。
そうなると、究極的には「バレエ教師としてのパのあるべき姿」の知識を持っておく方が良いと思われます。

バレエカメラマンは、なかかなにそのレベルへの到達は難しいですが、それを目指しておく事は最低限必要だろうと思われます。

ブログを新規にスタートしました

本日からバレエプログを新規にスタート致しました。
色々と綴って行きますのでよろしくお願い致します。

上記写真はあるバレエ発表会の時のゲネプロ時の写真撮影風景です。
バレエはアンファスの芸術と呼ばれています。
よって写真撮影は、アンファスの位置から撮影するのが基本となりますので、舞台の中央にあたる位置から撮影する事になります。
撮影位置はお客様のじゃまにならないように観客席後方からの撮影になります。
舞台全景から個人の撮影まで行う為、カメラも複数台必要です。
デジタルカメラになってから撮影内容は即座に確認できるようになり、フィルム撮影時代より厳密な写真が撮影できるようになりました。
本番撮影時には、カメラの音を漏らさないようにカメラ機材を遮音性のある布で覆ったりする事もあります。

カメラマンも人間ですので、ゲネプロ時にある程度シャッターをきって人間側の指先や頭の回転などのエンジンを暖めておく事も必要です。
いきなり本番撮影… となると、エンストするかも知れませんね(^_^;)