2012年06月

ジゼル

[演目]
ジゼル。
ロマンチックバレエの代表作。
もう何も説明が要りませんね。
技術がなくして踊れませんが、技術だけでなく主演のジゼルとアルブレヒトの感情が表現されてこその演目です。

[ダンサー]
KIDS DANCE Mバレエスタジオ所属の佐藤優美さん。
写真を撮影した時は、若干17歳だったでしょうか。
2012年春より高校卒業後谷桃子バレエ団の一員として活躍されると聞きました。
色々なバレエコンクールの決戦に入賞している実力派です。
17歳という年齢で17歳の役どころ(本当の意味ではとても17歳の役どころではないと思いますが)の感情表現が難しいこの演目を、りっぱにこなされていたと思います。

写真は発表会で2幕のみを取り出して演じられたものでしたが、出演者が写真のダンサー含めてほとんどか高校生以下で構成されたものですが、本当にこんな若い子供達が、一生懸命にジゼルの演目を理解しようとしている事がわかり、びっくりしました。

[写真的考察]
撮影カメラ D3S + 200-400mmF4
写真はジゼル2幕のアダージョから一番音が強く、感情表現豊かな箇所でもあります。
ジゼル2幕と言えば、青のシーンがイメージ的にあります。
発表会での写真は、舞台を目で見たままの記憶色での再現は演技としては良いのかも知れませんが、発表会ではある程度演技者の肌色も生かしつつ、舞台の照明を考慮するという観点が強いと考えています。
なので、肌色と青色のせめぎあいの微妙な観点での、色再現作業が必要になります。
舞台カメラマンとしての非常に重要な資質が必要な所です。
公演の舞台では、個人よりも舞台が伝えるイメージが中心となりますので、同じ演目・同じ照明でも、最終的な画像の色を変えるのが、普通だと考えています。
ジゼルだから青というイメージは、原作に近いとされているメアリ・スピーキング版のジゼル(2012年バレエ協会主催で行われた)では、青ではなく、白黒の世界で描かれています。

[エピソード]
ゲネプロ終了後、彼女の楽屋に伺った所ゲネプロでの自分の踊りに納得が行かず、涙を流していたのが印象的でした。

注意
本当の色はIEではわからないのでブラウザーはSafariで見て頂く事を推薦します。